藤浪、今度こそ変わる 精神面の充実にフォーム修正…再昇格へ覚悟の出直し

 「阪神0-3巨人」(21日、甲子園球場)

 阪神の藤浪晋太郎投手(24)が21日、出場選手登録を抹消された。西宮市の鳴尾浜球場で2軍の残留練習に合流。「前を向いてやる」と、早期1軍復帰に向けて再出発を誓った。再昇格に向けて金本監督が求めるのは、結果&内容と同時に突如制球を乱す精神面の充実。矢野2軍監督も期限を設けることなく、再生を支えるためにじっくりと向き合う考えを示した。

 悔しさは胸の内に隠した。前向きなコメントに込めた再出発の覚悟。合流した2軍の残留練習では黙々と、外野フェンス沿いを走る姿があった。練習後、藤浪が言う。「後ろを向いても仕方がないので。前を向いてやるしかない」。気持ちの整理をつけながら、一歩、二歩と踏み出した。

 前日20日の巨人戦では5回を9安打6四球、6失点で降板した。振り返って、改善点に挙げたのは各球種の精度。「もっとストライクが取れる球種を」とした。160キロに迫る直球が最大の武器。「そういうスタイルですけど…」と前置きした上で、口にしたのは多少のモデルチェンジだった。

 「直球で押し込むだけというのも、限界がある。直球に限らず、カットボールやスライダー。いろんな球種でストライクを取っていかないと苦しくなる」

 結果&内容とともに、金本監督は精神面を指摘する。「2軍でも、ブルペンでもいいんだから。でも、1軍ではああなる。ここ(メンタル)。判断が難しい」。バントの構えをされると制球を乱し、フィールディングにも課題を残す。全てを克服するために絶対的なフォームの確立、球種の安定感など、技術の裏付けが必要になる。

 今後預かる矢野2軍監督は、方針について慎重な姿勢を明かす。「時間を置くのがいいのか。今のまま投げさせても、いいものが出るような気はしないね」。現在は遠征中で直接話はしていないが、間隔を空けず早期の実戦登板には否定的。「時間はある程度、必要かな」との見解を示した。

 「しっかりしたものが出来上がって、試合に投げさせた方がいい。1回くらい、いい投球をして上がれるような落ち方じゃない」

 1軍は月末から9連戦を控え、以降は6連戦が続く。柱として期待した右腕だけに、離脱による損失も計り知れない。それでも期限を設けず、チームとして再生を支える。

 「マイナーチェンジとか、変えることはありますね。早く(1軍に)戻してもらえるように、しっかりファームで取り組みたい」とは藤浪。悔しさをバネに甲子園に戻る。前を向き、はい上がるだけだ。

2023-11-05
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