西岡、今季初猛打賞 七回は5点逆転劇つなぐ二塁打

 六回左2
3枚

 「阪神7-9中日」(8日、京セラドーム大阪)

 大声援を一身に受け、放った打球は左翼手の手前ではずんだ。打者11人で5得点を挙げたラッキーセブンの猛攻撃。流れをしっかりとつなぐ執念の一打。2試合連続で先発起用された阪神・西岡が適時打を含む3安打1打点の活躍で、指揮官の期待にきっちり応えた。

 4点を追う七回。高山の中前適時打で1点を返し、なおも2死一、二塁。第4打席に入り、わずか2球で追い込まれた。だが、この男にはこの日まで日米通算1236安打を積み重ねてきたバットコントロールがある。4球目、外に逃げながら沈む又吉のシンカーに食らいつき、二走を生還させると自らも二塁を陥れた。

 六回の第3打席は今季初安打となる痛烈な左越え二塁打、最終回の第5打席は三塁手の後方へふわりと落とす技ありの左前打をマーク。通算95度目の猛打賞を記録したが、悔しい敗戦に笑みはない。ただ、「昨日の結果で今日も出してもらっていることに、僕個人としては意気に感じています」と将への感謝を口にした。

 前日7日は今季初のスタメン出場も4打数無安打。試合後は「また、チャンスがあれば頑張ります」と言葉を絞り出したが、その表情からは悔しさがにじみ出ていた。それでも金本監督は「これから絶対に必要な戦力ですし、なくてはならないパーツですから」と変わらない期待を口にしていた。

 そしてこの日も「2番・二塁」でスタメンに名を連ねた。西岡は「またチャンスがあれば頑張ります」と次の戦いを見据えた。覚悟を決めて臨む今シーズン。全身全霊で突っ走る。

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