鳥谷、今季初適時打 好投小野に追加点

 「DeNA1-2阪神」(4日、横浜スタジアム)

 ミスを取り返したかった。初回のバント失敗をばん回したかった。「ミスはミスでしっかりと取り返さないといけない」と言った阪神・鳥谷。2000本以上の安打を放ったベテランが執念で運んだ打球は、きれいに右翼線を破った。

 場面は1点リードの五回だった。2死から高山が粘りながら二塁打でチャンスを作った。「後ろにつなぐ意識で」打席に入った鳥谷。カウント2-1からの4球目、内寄りの直球を完ぺきに振り抜くと、痛烈な打球は右翼線にはずんで貴重な2点目を奪った。

 今季初打点となる初タイムリーにも「たまたまです」と背番号1。守備では二遊間の難しい打球を無難に処理して、小野をバックアップした。「違和感はなくはないけど、しっかり守りもやっていかないといけない」と力を込めた。2年連続で新たなポジションにチャレンジする難しさがあってもおかしくない中、わずかな不安も感じさせない。

 試合前練習ではノックを受けるだけでなく、必ずバッターが打ったボールに反応する“打球捕”を欠かさない鳥谷。実績十分の男が、不慣れなポジションに適応しようと真摯(しんし)に取り組んできた。捕飛に終わった初回のバント失敗もすぐに打席で取り返す姿勢-。その背中がチームに勢いを生む。

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