ロサリオに金本監督大台期待!3割30本100打点

 「阪神春季キャンプ」(4日、宜野座) 

 阪神に新加入したウィリン・ロサリオ内野手(28)が4日、フリー打撃で推定145メートルの特大弾を放ち、第1クールを打ち上げた。金本知憲監督(49)も過去2年で獲得した4人の助っ人の中でNo.1のスイングスピードと絶賛。目標を3割30本100打点に設定し、猛虎打線の主軸として大きな期待を込めた。

 乾いた打球音が宜野座のスタンドに響いた。観客の「おーっ」という声に後押しされるように、曇り空の中を白球が伸びていく。ロサリオが放った会心の一撃は、左翼後方の防球ネット上段に突き刺さる推定145メートル弾。「とてもいい第1クールだった」と納得の表情で打ち上げた。

 見守った金本監督も「想像通りですね。第1クールですけど、あれだけ振れてますし」と納得の表情を浮かべる。まだ時差ぼけも残る中で、コンパクトな打撃フォームから繰り出されるヘッドスピード。そしてフォロースルーの大きさは、過去の助っ人たちと比較しても群を抜いていた。

 「僕が就任して野手の外国人は4人目ですか。その中で一番、振れますね。一番パワーもありますし」と評した指揮官。アベレージタイプのバッターが多かった中で、ロサリオの打球は明らかに長距離砲の軌道を描いている。

 さらにボールとコンタクトする能力の高さ。自分のタイミングで間合いに入れなかった場合は、軽く逆方向へ打ち返したり、ヒット狙いのスイングに変えていた。クレバーさもあるからこそ、金本監督は「やっぱり3(3割)・3(30本)・100(打点)ですね」と韓国時代に2年連続でクリアした大台を来日1年目のロサリオに求める。

 この日のフリー打撃では51スイングで15本の柵越えをマーク。打球がフェンスを越えていく度にスタンドから湧き起こる大きな拍手が、4番候補にかかる期待が指揮官と同じであることを物語っている。

 キャンプ地・沖縄は過去10年では経験がないほど寒い日が続いているが「風邪だけはひかないようにしたい」と笑ったロサリオ。その圧倒的なスイングは前評判通り。そう誰もが確信できるほどの存在感を示して見せた。

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