秋山、メジャー級宝刀会得へ メジャー挑戦の平野と4年連続合同トレ

 昨季12勝した阪神の秋山拓巳投手(26)が9日、決め球の完全習得に着手する考えを明かした。2年連続の活躍を誓い、既に元日から始動。ダイヤモンドバックス入団が決まった平野佳寿投手(33)らと、2015年から4年連続となる合同トレを行っている。先輩の代名詞はフォーク。「話を聞いて吸収したい」と、“メジャー右腕”の宝刀も参考に、ウイニングショットを磨く。

 大ブレークした1年が終わった。真価の問われる2018年。秋山は進化を目指していた。昨季は直球で押した。当然、今季も軸になる球。同時に他球団の分析を上回るために、変化が必要だとも感じていた。カギは昨年6月から、本格的に使い始めたフォークだ。

 「決め球になる変化球がほしい。武器になるようにですかね」

 6日、大手ゲームメーカー・コナミのイベントに参加した。最新版「実況パワフルプロ野球2017」では、能力値が昨季開幕前から大幅にアップ。一方で、変化球…特にフォークの数値は7段階の3だった。「もう少し(球を)落としたい」。本音が漏れた。

 当然、他球団のマークも厳しくなる。昨季、左打者の被打率・231に対し、右は同・288。シュートにカットボールと、芯を外す変化球を得意とする。だが、外角の制球が定まらないことで、痛打される場面も多かった。そこで120キロ台のスライダー、フォークの完全習得に励む。

 最高のお手本もある。既に元日から始動。2015年から4年連続で、平野らと自主トレを行う。オリックスから海外FA権を行使し、ダイヤモンドバックス入団が決定した平野。「話を聞きながら吸収したい」と質問攻めにする。フォークは「感覚が違って、難しい」と言う。先発と抑え。投げ方も、使い方も違うが「一つの引き出しになる」と参考にする。

 “メジャー右腕”も一目を置く。秋山について平野は「いろんな人から学んで吸収しようとしているし、すごく向上心がある投手だと思います」と評価する。「これから(球種について)聞かれたら何でも答えたいし、答えるつもりです」。隠しはしない。「普通に挟むイメージ」という宝刀も、惜しげもなく伝授する考えだ。

 秋山の今季目標は180イニング到達。昨季の25試合登板から考えれば、単純計算で1試合平均7回1/3以上がノルマになる。「フォークが武器になれば、だいぶ楽になると思う。精度、落差が上がってくれば球数も減って、イニングも増えてくる」と秋山。変化球で変化を加える2018年。“平野フォーク”が一つの武器になる。

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