虎の名手・福留“ゴールデングラブ”の作り方 頼れる主将が高山に伝授

 グラブを手に高山(右)と話をする福留(撮影・北村雅宏)
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 阪神・福留孝介外野手(40)が8日、大阪市内のミズノ本社で行われた「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」に出席した。会議の途中には、同じくミズノと契約を結ぶチームメートの高山俊外野手(24)に“ゴールデングラブ”の作り方を伝授した。

 大部屋の一角に置かれたテーブル。そこで福留がグラブを手に取りながら、左隣の後輩に身ぶり手ぶりで説明をしていた。「高山がちょっといたんで、グラブ、こういうのがいいんじゃないっていう話を」。外野手部門のゴールデングラブ賞を5度獲得した名手がアドバイスを送った。

 内容は2つ。グラブの重さと型のつけ方だ。「(高山が)今持っているものがすべてではないから。こういうことをやるのも一つの手だと思うよ、という話を」と、自らの知恵を高山に授けた。

 ミズノの担当者によると、福留は中日時代の2006年頃から同じ型のグラブを使い続け、サイズなども全く変わっていないという。

 打球を後ろにそらしてしまうと大惨事になりかねない外野守備。グラブの重さの違いによってダイビングキャッチを試みた際に手首の故障につながることもある。重圧がかかるポジションであるという意識が、商売道具への強いこだわりを生んでいる。

 助言を受けた高山も、主将の思いをひしひしと感じ取った。いきなり変更するつもりはないものの、「そう(福留から)言ってもらったグラブを使えるようになれば」と、今後は自分に合った型を求めて前向きに検討していく考えを示した。

 福留クラスの守備力にはまだまだ遠いが、うまくなろうという姿勢は人一倍の高山。そんな努力する姿を見ているからこそ、仲間思いの男は自然と行動に移した。頼れる主将は、シーズンオフであってもチームのことを考えている。

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