原口“原点回帰”で巻き返す フェニックスV貢献「キャンプにつながる」

 阪神が29日、開催中のみやざきフェニックス・リーグで10年ぶり2度目の優勝を飾った。7勝2分けと黒星なしの圧倒的な強さを見せ、リーグ最終日の1試合を残して確定。浜中2軍打撃コーチが原口文仁捕手(25)を、高橋2軍投手コーチは才木浩人投手(18)を、それぞれ最も印象に残った選手に指名。中でも今季苦しんだ原口は“原点回帰”で来季の巻き返しへ好スタートを切った。

 優勝の立役者と言ってもいい。原口の表情が、目の色が変わった。「もう1回考え直して、フェニックスでは取り組めた」。“原点回帰”をも感じさせる宮崎での9試合を振り返り、浜中2軍打撃コーチが目を細めた。

 悔しい思いばかりだった。「シーズン後半からバッティングの調子が上がらなくて、(2軍に)落ちて、ケガして…」。それでも、その悔しさが原口を大きく変えようとしていた。同コーチは言う。

 「アップ中から全力疾走したり、バッティングへの入っていき方も必死さが出ていた。(ブレークした)去年に、考え方を戻した感じがします」

 今リーグは9試合に出場し、打率・346。試合を決定づける一発を放つなど、2本塁打、6打点。調子は明らかに上向いている。

 「整理できていい結果が出たので、今後のキャンプにもつながると思う」

 サムスン戦が雨天中止となったこの日も若虎と一緒に、練習後に500スイングを敢行。苦しんだ分だけ強くなる。深く、深く張った根は、来季へ向けた強力な土台となっていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス