ロジャース救世主や コイ倒九回逆転V撃!自力V消滅危機救った

 「広島3-4阪神」(2日、マツダスタジアム)

 これぞ4番の仕事や!阪神は2-3の九回1死満塁、ジェイソン・ロジャース内野手(29)が、左翼線へ逆転の2点タイムリーを放った。これで最終打席は10打数8安打と驚異の打率・800をマークするパンダ砲。負ければ自力Vの可能性が消滅する敵地での一戦で、猛虎の意地を見せた。

 パンダ砲が敵地を揺らす。土壇場の九回に起死回生の逆転2点適時打だ。「前の打席まで悔しい思いをしていたので、取り返したいという気持ちで」。自力優勝消滅の危機を救ったロジャースの底力。最後の最後まで諦めない精神力が、王者・広島に風穴をあけた。

 2-3の九回。高山の内野安打から連続四球で、1死満塁と好機は広がった。打席には試合の終盤に圧倒的な勝負強さを誇る阪神100代目の4番。守護神・今村の内角直球を振り抜き、打球は左翼線で弾んだ。2者が生還して逆転。この日を含めて最終打席は10打数8安打と打率・800。起死回生の一打が、虎に勝利を呼び込んだ。

 金本監督は「同じ球を2回、2球続けてボール球には手を出さないという。1球見てちゃんと学習できるというね。うちのバッターも見習ってほしいですね」と選球眼を高評価。7月23日・ヤクルト戦(神宮)から主砲の座に座る助っ人は、欠かせない存在だ。片岡打撃コーチも「4番の仕事をしてくれた」と最大級の賛辞を贈った。

 来日して間もないが、ロジャースはすでに日本流の調整法を取り入れている。試合後は冷水を湯船にため、全身を冷やして疲労を除去。「最近やり始めたんだよ。前は冷たくて嫌になったこともあったけど、自分には合っていると思うんだ」。真夏の連戦は体調管理が鍵を握る。水分もこまめに取り、最善の準備を進めている。

 「小野に初勝利をプレゼントしたい」-。試合前の打撃練習時に、右腕が未勝利であることを初めて知ったパンダ。プロ初星を届けることはできなかったが、意地を体現した一打には価値がある。金本監督も「この球場でなかなか逆転勝ちというのは、あまり見かけないしね。その中でよくやってくれた」と手応えを感じる1勝。次戦につながる勝利だ。

 一つ、一つの積み重ねが虎を成長させる。「何番であっても自分の打席に集中するだけだよ」。頼れるパンダが堂々と打線の核を担う。今季50勝目が、逆襲のきっかけとなる。

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