キャンベル志願デビュー 調整手応え、13日DeNA戦「5番・DH」で出場へ

 「阪神春季キャンプ」(12日、宜野座)

 阪神の新外国人、エリック・キャンベル内野手(29)がフリー打撃でドラフト2位ルーキーの小野と対戦した。安打性は3本だったが、13日のDeNA戦に「5番・DH」で志願の実戦初出場することが決まった。

 金本監督が「本人が志願して。日本の野球に早く対応したいというのもあるんじゃない」とキャンベルの初実戦が対外試合初戦になることを明かした。当初は20日以降に初実戦を迎える見通しだったが、第2クール中からキャンベルが首脳陣に直訴。この日、小野と対戦して生きた投手の球を打ったことでGOサインが下った。

 フリー打撃では小野のストレートに差し込まれる場面があったものの、打つポイントは終始、変わらなかった。徐々にタイミングを合わせ、最後は中前にクリーンヒットを放った。

 「これまでピッチャーを想定して打撃練習をしていたけど、ゲームと同じ感覚とはいかなかった。でも今の段階ではうまく調整できていると思う」と手応えを口にした助っ人。打撃ケージ横で見守った坂井オーナーも「やってくれそうな雰囲気は感じた。監督が決めることだけど、中軸を打ってもらえたら助かります」と期待を込める。

 シートノックでは前日11日に続いて二塁の守備位置に入り、安定感のあるグラブさばきを披露。動き自体も日に日にキレを増している。実戦について「もちろん、出られれば出たい」と力を込めたキャンベル。今季、チームの浮沈を左右する男が、早くもベールを脱ぐ。

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