金本虎 春季C紅白戦増やす!1クール1、2回実施で「鍛える」

 阪神は8日、西宮市内のホテルで合同スタッフ会議を行った。新人選手の状況や今後のスケジュールの確認などが行われた中、金本知憲監督(48)は2月の沖縄キャンプで、昨年以上に紅白戦を実施する方針を明かした。昨年はまず鍛えることをテーマに置いたが、昨秋の安芸キャンプで選手の体力面での成長を確認。より進化させたキャンプで、2年目の戦いに挑んでいく。

 昨秋の収穫を、そのままチームとしての進化につなげる。鍛えることをテーマに置いた昨年から変化を付け、今年はさらに実戦を増やす。金本監督が、2月の沖縄キャンプで昨年以上に紅白戦を実施する方針を明かした。

 「去年より実戦は増えてると思う。秋のキャンプであれだけ追い込んでも試合ができたから。パフォーマンスが下がることなくね」

 この日の合同スタッフ会議を経て、いよいよ本格始動となる17年の戦い。昨年とはスタートの段階から違う。昨春の沖縄キャンプは基礎的な技術、体力を養うために実戦を少なくした。今年はその逆。そうできるだけの手応えがあるからだ。

 「みんな体力が付いてきてるから。鍛えるキャンプの中での実戦というのは、秋で見てても体力が付いてるから。(練習と実戦と)両方を重視します」

 昨秋の安芸キャンプでは、ハードなウエートトレなどを課した上で、実戦形式の練習も取り入れた。そこでの選手の成長に手応えがあるからこそ、次のステップに進める。今春の沖縄ではより実戦を多くするが、対外試合以上に紅白戦を増やす明確な意図があった。

 「できれば紅白戦。野手が出られるから。ピッチャーも(人数的に)倍投げられるし。対外試合になると、打席数も減ってくるし、イニング数も減ってくる。(紅白戦は)1クールに1回か2回とか」

 激化するレギュラー争い。紅白戦の増加は、そのままテストの場が増えることを意味する。より多くのチャンスを与えた上で、選手を見極める。また、首脳陣からすれば、トレーニングの成果を見る絶好の機会にもなる。

 「(新たに)ある程度の基礎体力、基礎筋力が付いた人間はそれをパフォーマンスに生かすトレーニングをトレーナーと考えてます」と金本監督。昨年同様、通常の練習にウエートトレを組み込む方向だが、ある程度のレベルアップが見られる選手にはより実戦的なメニューを課し、さらなる成長を促す考えだ。

 また、会議ではメンデスやキャンベルの新外国人の現状も確認したもよう。「(1、2軍の振り分けは)最終のミーティングももう一回あるから、そこで明確にしたい」。話す言葉に力がこもる。キャンプ前であっても、巻き返しに向けた闘志は静かに燃え始めている。

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