金本監督決断 「遊撃・北條」残り全戦スタメンへ CS&来季見据え

 阪神・金本知憲監督(48)が18日、鳥谷&北條の起用法について語った。12日・中日戦から17日・広島戦までの直近5試合は鳥谷をスタメンから外し、北條を起用した。今後の用兵について指揮官は「コーチと相談する」と明言を避けたが、「今は北條を外せない」と話しており、背番号2を残り30試合すべてで遊撃スタメンで起用し続ける可能性が高まった。

 レギュラーシーズンは残り30試合になった。首位・広島とは16ゲーム差の5位。こうなればCS出場へ向けた3位狙いが現実的な照準であり、来季を見据えた用兵も金本監督の視界に入ってくる。

 前夜、指揮官は大きく舵(かじ)を切った。左投手を苦にする理由でスタメンを外していた鳥谷を右投手の福井先発でもベンチスタートさせ、北條を遊撃スタメンで起用した。

 「今、北條は外せないでしょう。トリにショート以外のポジションをいきなりやれと言うわけにもいかない」

 試合後、新旧遊撃手の現在地を明確にし、この日、あらためてこう付け加えた。

 「それは、コーチ会議で皆で決めることになるだろうし…。いろいろと意見を聞いて、最後は僕が決断するわけですから」

 12日の中日戦から前日まで5戦連続で鳥谷を先発オーダーから外した。19日・巨人戦のスタメンは試合前のコーチ会議で判断するが、ここにきて「遊撃=北條」がチーム方針になりつつある。投手の左右に関係なく北條を「(遊撃先発から)外せない」とまで言うのだから、この決断は揺るぎない。

 3位・DeNAまで3・5差。挽回のステージ、CS出場へ負けられない戦いが続く。

 「相手がどことか関係ない。順位とか、いくつ借金があるとか、そういう問題じゃなしに、とにかく目先の試合を何が何でも勝っていくこと。そうやって気持ちを出していかないと何も突破口は見えてこないと思う」

 金本監督は借金10を抱える自軍が「伝統の一戦」を語る資格などないと感じているかもしれない。秋口へ向け、意地を見せる相手はすべて。ここまで重用してきた若手に最後まで執念を見せてほしい。そして期待感を向ける筆頭が北條だ。

 「鳥谷に代わる選手はいない」。開幕前から指揮官は一貫してそう話してきた。持ち前の負けん気と結果で、北條が少しずつ大将の心を動かしてきた。

 「僕は結果を出していくだけなので…。もっと頑張らないといけないと思っています」

 北條は東京へ向かう道中、そう話した。対G戦は打率・114でカード別ワーストだが、それでも背番号2は東京ドームで遊撃スタメンを張る。残り全試合、そのポジションに座り続けるため、きょうからの3連戦で存在感を増したい。

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