【専門家の目】西岡アキレス腱完全断裂…ギプス固定1カ月、同期間リハビリ必要

 20日の巨人戦(甲子園)で左アキレス腱を断裂した阪神・西岡剛内野手(31)が21日、大阪府内の病院で再検査を受け、同部の完全断裂が判明した。プロ野球の第一線で完全復帰を目指すとなれば、前例を見ても手術は不可欠。プレー再開まで1年近くを要した症例もあるため、野球生命の危機に面したとも言える。アキレス腱完全断裂について、兵庫県芦屋市の「松本クリニック」松本浩彦院長に見解を聞いた。

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 左アキレス腱の完全断裂。プロアスリートであれば、治療は間違いなく手術を選択するはずです。

 手術後のギプス固定が1カ月。ところが、足でも手でも同じですが、ギプス固定すると必ず関節が拘縮して固まってしまいます。そのために関節が元のように動くためのリハビリをするわけです。リハビリ期間は固定した期間とだいたい同じですから、例えば今日、西岡選手が手術を受けたとして、ギプスが外れ、リハビリが終わるのは9月下旬。その間はトレーニングはできませんので、足の筋力が落ちてしまいます。ですので「今季絶望」と言って差し支えないと考えます。

 ただ、最近のアキレス腱の手術は昔よりもしっかり腱を縫合して、術後は早めにギプスを外してリハビリに入る方法が主流となりつつあります。これまでにも多くのプロ野球選手がアキレス腱断裂を乗り越えて完全復帰を果たしていますので、西岡選手も来シーズンには十分間に合うと言えますが、問題は西岡選手のモチベーションです。

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