金本虎、ミス続出で最下位転落

 「阪神1-2巨人」(18日、甲子園球場)

 ミス続出で勝利を手放した。守備、走塁、配球…。記録に残らないミスも噴出して、後半戦黒星スタート。これまでの注意喚起、指導が報われなかった阪神・金本知憲監督(48)も嘆いた節目の一戦。連勝は2で止まり、またも最下位転落。聖地で宿敵・巨人に勝てない。猛虎の梅雨明けはまだ遠い。

 甲子園での伝統の一戦で、六甲おろしが歌えない。先手を取り、勢いづいたかに思われたが、そこからだった。自ら流れを手放すような展開で、後半戦黒星スタート。金本監督は選手個々を責めることはなかったが、それぞれのミスに関して言及した。

 「(攻守でミスが出たと問われ)攻は高山?まあ、何とも言いようがないな、それは」

 言葉を選んで振り返ったのは、まず五回の攻撃の場面だ。先頭の高山が中前打で出塁すると、続く北條への初球で二盗に成功して無死二塁に。ここまでは良かったが…。6球目を打った北條の打球は三塁正面へのゴロに。そこで高山が飛び出してしまい、慌てて二塁に帰塁したものの、間に合わずにタッチアウトとなった。

 勢いを付けて追加点を、という場面だった。四回に1点を先制し、五回をメッセンジャーが3人でピシャリ。その流れからの攻撃での走塁ミス。高代ヘッドコーチは「(ああいった)走塁ミスがこういう負けにつながる」と振り返ったが、この高山だけで終わらなかった。攻守に出たミス。守りでもあった。

 「(鳥谷に)何試合か前に『ちょっと危ないぞ』と注意したんだけどね、本人には。出たね、今日」

 気にかけ、注意を促していた中で起こったのが九回の鳥谷の守備だった。無死一塁から坂本の打球を処理した鳥谷は二塁の西岡に下からトス。一走は俊足の鈴木。トスが少し緩かったこともあり、判定はセーフ。無死一、二塁となって、結果的に勝ち越しを許す形となった。

 金本監督から後半戦のキーマンの一人に挙げられていた鳥谷だったが、打っても3三振を含む4タコ。「上がり目はかなり期待したんだけどね…」と指揮官。これで再び最下位に転落。甲子園での巨人戦も5戦4敗1分けと未勝利のままだ。

 また、六回に山本に同点の一塁内野安打を許した場面も「食らい付いてきてるところで(配球が)外ばっかりというのはベンチから見てても思って。偏らないように声出したんだけど、聞こえなかったのか」と悔いが残るものに。前半戦を連勝で締めくくり、後半戦の巻き返しを誓っていたが…。ミス絡みでの敗戦に重さが残った。

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