原口プロ初完封リード 岩貞励まし続けた

 「巨人0-1阪神」(27日、東京ドーム)

 ゲームセットの瞬間、一目散にマウンドへ駆け寄った。阪神・原口文仁捕手の向かった先は殊勲の岩貞。軽くジャンプしながらハイタッチし、肩を組んだ。全126球を受け止めた充実感、そして左手に残る感触が心地よかった。

 「腕をしっかり振れていたんで、いいピッチングができた。ジャイアンツとは初めてということもあったんで、相手に戸惑いがあったと思う。今日はサダ(岩貞)にツキがありました」。そう言ってプロ初完封を果たした背番号17をたたえた。

 緩急をつけたリードだった。最速142キロの直球と緩いチェンジアップ、鋭く曲がるスライダーでアウトを重ねた。「インコースというより、外での出し入れができていたのでよかった」。長打の危険性が少ない場所で勝負できたことに納得していた。

 得点圏に走者を進められても、励まし続けた。腕を振るジェスチャー、笑顔…。五回に小林誠を振り逃げで出塁させた際には、申し訳なさそうな表情を浮かべた。

 最終回は3人で締めた。先頭・クルーズは右前に落ちようかという打球だったが、福留が好捕。「孝介さんが救ってくれました」と感謝した。続く長野、相川には外野まで飛ばされただけに「怖かったですよ」と苦笑した。

 東京ドームで初めてプレーした。ロッカーを出てから出口までの行き方を確認するほど、まだ不慣れな球場でバットは2打数無安打に終わった。2戦目以降は守りだけでなく、攻撃でも勝利に導く。

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