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原口「やりましたぁ!」初のサヨナラ打

 9回、サヨナラ打を放ちバンザイしながら一塁へ向かう原口
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 「阪神3-2中日」(19日、甲子園球場)

 若虎が決めた!2-2の九回1死満塁、阪神・原口文仁捕手(24)が中越えにサヨナラタイムリーを放った。同じく今季途中に支配下再登録された田面巧二郎投手(25)が同点の八回、しびれる場面でプロ初登板し無失点に抑えた一戦で、女房役が最後に殊勲の一打。今季2度目のサヨナラ勝ちで、再び貯金1。3位タイに浮上や!

 歓喜のど真ん中で、原口の笑顔がはじけた。人生初のサヨナラ打。「ここで絶対決めてやる、という気持ちで必死のパッチで打ちました」。聖地に六甲おろしの大合唱が響く。シンデレラボーイが、また猛虎を救った。

 「しびれるぐらいの展開だったので、皆さんの応援が力になりました。今までやってきたことを出すだけだと思っていました」

 ゴメス、ヘイグ、高山とつないだ2-2の九回1死満塁。「準備はしていたので」。カウント3-1から、又吉の145キロ直球をフルスイング。「抜けるかなという感じで…」。願いは、届いた。

 捕手としても、投手陣の粘りの投球をアシスト。力が入ったのは、プロ初登板となった3番手・田面がマウンドに上がった場面だ。「2人で苦い経験を味わってきたので、最後は思いっきり攻めていきました」。八回2死二塁のピンチを招いたが、代打・野本は内角145キロ直球で空振り三振。苦しかった思い出も「いい経験でした」と今は笑顔で話せる。

 原口は13年4月のシート打撃で田面から死球を受け、左手尺骨骨折の重傷を負った。それでも、腐らず前を向き続けた。チーム事情で内野手の練習を課されていても、全てのメニューを消化後、プロテクターを着けてブルペンへ向かった。

 「ナイスボール!」。制球難に苦しむ田面の球を何度も何度も受けた。「『ここまでできるんだ』ということを後輩にも伝えていけたら。そのためにも頑張らないとね」。今、鳴尾浜で汗を流す多くの選手が2人の姿を目に焼き付けている。だから、白球を追い続けなければいけない。もう一つ、自身の夢を達成するためにも-。

 「やっぱり(日本ハムの)大谷君でしょ。(ボールを)受けてみたいし、(打者として)対戦してみたいですね」。まだ育成選手だった当時、目を輝かせながら言葉を紡いだ。だから今は、まだ飛躍の道半ば。志は、はるか高いところにある。

 金本監督は「落ち着いているというか、俺が打者だったら見逃すだろうな」と、この日の一打に最大級の賛辞を送った。原口は次戦を見据える。「チーム一丸となって、これから戦っていきます」。がむしゃらに戦う背番号94が、「超変革」を目指すタイガースの、希望の光となっている。

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