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藤浪に魔の六回 巨人の勢い止められず

 「阪神3-5巨人」(26日、甲子園球場)

 “魔の六回”だった。阪神の藤浪晋太郎投手(22)が突然の乱調で今季初黒星を喫した。五回まで1安打とほぼ完璧な投球を演じていたが、六回に四球を挟んで5連打を食らい、一挙4失点。今季初の甲子園での伝統の一戦を任された若きエースだったが、巨人の驚異的な集中力に為す術もなかった。

 藤浪が魔の六回に、突然乱れた。それまでの完封ペースが一転。攻撃前に円陣を組んだ巨人の速攻に沈んだ。

 「ボール自体良かったですし、調子も悪くなかったです。六回だけですね…」

 五回まで巨人打線をわずか1安打無失点に封じていた。直球は最速155キロをマークし、球数も69球。スイスイとアウトを重ねていたが、小さなほころびが大きな傷となった。

 2点リードの六回、先頭長野へのフォークが落ちきらず、中前へ運ばれると、立岡にはつり球が真ん中高めに入り二塁打を浴びた。無死二、三塁のピンチを背負うと、ファーストストライクを積極的に振ってくる巨人打線を止められない。坂本の右前打、クルーズの左前打、亀井の右翼線二塁打と3本のタイムリー。四球を挟んでの5連打で、瞬く間に、逆転を許した。

 「感覚的に何かずれたということはないですが、先頭を出して次のバッターも自分の投げミスで流れを止められなかった。(円陣は)狙い球を絞ってということだと思います」

 勝負球は決して失投ではなかった。ただ、試合後は「完全に相手の流れでしたし、もう少し考えて投げたら良かった」と反省した。

 自身の右越え二塁打から先制点を奪いながら、今季5戦目で初黒星。エースのまさかの乱調に金本監督は疑問符を投げかけた。「特に球が悪いように見えなかったけど。コントロールなのかな、ちょっと。ベンチにいると、コースまで分からないから」。香田投手コーチも「勝負を急いでいた。バッター有利なカウントでやられた」と説明し、五回2死から8番小林に与えたストレートの四球を指摘した。そのため六回が先頭から始まってしまい、「あそこからボタンの掛け違いが生じていた」と続けた。

 前回19日ヤクルト戦(甲子園)も5回7安打4失点。2戦連続で白星をつかめず、開幕3連勝以降、波に乗りきれない。次回は5月3日・中日戦(ナゴヤドーム)に登板予定。手応えはつかみつつあるだけに、本来の姿を取り戻し、リベンジしたい。

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