高山、新人初プロ1号がプレーボール弾

 「ヤクルト6-6阪神」(31日、神宮球場)

 阪神が5時間12分、延長十二回の熱戦の末に引き分けた。激闘の幕開けはゴールデンルーキーの一撃だった。ドラフト1位・高山俊外野手(22)=明大=が初回に右翼へ先頭打者弾。新人がプレーボール直後の初球を捉えてプロ1号を放ったのは、2リーグ分立後初の快挙となった。さらにプロ初の4安打を放って猛打賞。1番・高山の存在感が日ごとに際立ってきた。

 鮮やかな放物線を描いた。プレーボールが告げられるやいなや、初球真っすぐを高山が捉えた。打球は右翼席へ一直線。プロ入り1号が飛び出した。

 「初めて対戦するピッチャーでしたけれども、見ていくよりも積極的にいこうと思って打席に立ちました。いい形で打てたので、『これはいったかな』という感触はありました」

 この一発が今季初の延長十二回の幕開けを告げる一発になるとは…。試合時間5時間12分。セ・リーグでは今季初となる引き分けに終わったが、高山は「疲れはまだ出てないですね」と振り返った。

 春季キャンプ中の2月28日、紅白戦(宜野座)でランニング本塁打を放っていたが、柵越えは阪神入団後初めて。結果を伝え聞いた明大・善波監督は「よかったです。これからさらに積み上げていってほしいですね」と祝福した。

 新人による初回先頭打者初球本塁打のプロ1号は両リーグ史上初めて。先頭打者本塁打でのプロ初本塁打は、セ・リーグでは14年9月25日の広島・鈴木誠也(ヤクルト戦)以来11人目。阪神では98年7月4日の坪井智哉(広島戦)以来2人目だ。

 まさに球史に刻まれた記録。そのメモリアル・ボールは門出を前にする男がキャッチした。「ワンバウンドしていたんで怖くはなかったですけど、まさか捕れるとは思わなかったんで、びっくりしていますね」。佐藤奨平さん(22)は目を丸くする。3月まで専門学校生だったが、4月1日から新社会人。ヤクルトファンでありながら栄誉を称えた。

 「同い年なんで頑張ってほしいですね。学生時代最後の夜に、素晴らしい思い出ができました」

 一足先に、社会で活躍する貫禄を示した背番号9。七回1死では杉浦から一時逆転のきっかけとなる右前打を放ち、八回はルーキから左前打。先頭で迎えた延長十一回には古野からの二遊間を抜ける中前打で、本塁打に続くプロ初の4安打と固め打ちした。それでも一番の収穫は五回に選んだ四球だった。

 「打ちにいった中で、ボールを見極められた。低めの変化球を見られたことで、第一段階は踏めたと思う」

 この日、首位・巨人は勝利した。これ以上、引き離されないためにも勝ちがほしい…。新人だろうが関係ない。順調にステップアップする高山が、切り込み隊長として猛虎をけん引する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス