高山どうぞ丸裸に!OP戦隠さず起用

 阪神は2日、西宮神社を参拝し、キャンプ後初の全体練習を甲子園球場で行った。金本知憲監督(47)は打撃を絶賛するドラフト1位・高山俊外野手(22)=明大=の開幕までの試合起用について、同一リーグにも隠さずオープンにすると発言。どうぞ丸裸にしてください!開幕戦でお見せしますから-。007の目を気にすることなく、金の卵の場慣れを最優先させる。

 どうぞ、穴があくまでご覧ください。金本監督はそう言いたげだった。開幕まで14試合のオープン戦に高山を積極起用する青写真を描いている。「ある程度(打席に)立たせたいね」。となれば、ライバル球団の007は四方八方から弱点をあぶり出す。同一リーグ相手にダイヤの原石を「隠す」選択肢もあるが…。そう問われると、指揮官は愚問とばかり、笑い飛ばした。

 「隠すも、隠さないも一緒でしょ。すぐバレバレになるんだから。開幕の日にお披露目よ。隠してもしゃあない。意味分からん、隠すって…」

 沖縄キャンプ最終クールに「とにかく早く見てみたい」と2軍から招集した高山を「完成形に近い」と絶賛した。3日のソフトバンク戦でオープン戦デビューさせ、開幕まで場数を踏ませる方針を固めているが、打席数が増えれば必然的にボロも出る。それでもいい。ネット裏のスコアラー陣に丸裸にされても結構。超一流に育てるために優先順位がブレることはなさそうだ。

 「基礎づくりは完了というバッターだから。プロ野球のピッチャーを見せたいし、試合慣れさせたい。慣れよ、一番は。配球とか、どういうカウントでどういう球を投げてくるかとか。セ・パ、キャッチャーによって違うけど、経験、雰囲気慣れもある。慣れって、絶対に大きいから」

 この日、甲子園で初めてフリー打撃を行ったドラ1をケージ裏で黙って眺めながら一声だけ掛け、特に指導することはなかった。

 「形がしっかりしている。形が崩れ始めたらまた修正…となるけれど、きょう見ていても全然まだ崩れていないし、違うものを見せてくれている」

 オープン戦残り全試合起用の可能性については「ほかの選手が調子を上げたり、高山自身が崩れるかもしれない。また一からやろうとなるかも分からない」とマイナス想定もする。それでも金本監督は自らの眼力に絶対の自信を持っている。一級品は一度や二度崩されてもつぶれない。だから出し惜しみはしない。3・25のスタメン表に「高山」と記す準備を進めていく。

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