ヘイグ8日から10戦で「三塁」獲る
左脇腹痛のため2軍調整中だった阪神のマット・ヘイグ内野手(30)=前ブルージェイズ=が2日、甲子園で行われた1軍全体練習に参加した。3日からの博多遠征には帯同せず、再び2軍に戻り、今週末の教育リーグ・中日戦(鳴尾浜)で実戦復帰する見込み。8日のオープン戦・西武戦(甲子園)での1軍復帰を目指していく。
周囲の心配をよそに、万全な姿を見せつけた。フリー打撃では金本監督が見守る中、38スイングで2本の柵越え。シートノックでは三塁に就き、安定した守備を披露した。「いい感じでできた。甲子園で汗を流せて良かった」。来日後初となった聖地での練習で、問題なしを証明した。
左脇腹痛のため1軍キャンプを途中離脱し、2月26日から鳴尾浜の2軍練習の中でリハビリを継続。29日に屋外フリー打撃を再開し、掛布2軍監督のゴーサインもあって1軍合流となった。
それでも、焦りは禁物だ。片岡打撃コーチは「下(2軍)で試合に出て来週くらいにこっち(1軍)の試合に出られたら」と今後の見通しを説明。3、4日の教育リーグ・オリックス戦(神戸サブ)には出場せず、鳴尾浜の残留練習で調整する。実戦復帰は、5日・中日戦となりそうだ。
「新しい環境というのはあるけど、向こう(米国)での感じでは数試合でアジャストすることができた」
8日・西武戦で1軍に合流できれば、開幕までにオープン戦10試合に出場可能だ。ライバルの今成、新井良に遅れはとったが、まだ時間はある。広角に打ち分ける自慢の打棒でアピールし、定位置争いを制す。