横田、3年目で初沖縄C大抜てき

 阪神・横田慎太郎外野手(20)が22日、プロ3年目で初の1軍キャンプスタート決定。金本監督が「僕の目で見てみたい」と抜てきした。師匠である掛布2軍監督は1軍定着を厳命。2月11日の紅白戦では、追い求めてきた「掛布打法」で結果を出す。ミスタータイガースの秘蔵っ子が沖縄・宜野座で「規格外」の力を発揮する。

 プロ3年目の春、横田は1軍キャンプの切符を手に入れた。「うれしいです」。人生初の沖縄は、過酷なサバイバルの戦場。だが、気後れすることはない。「掛布打法」で荒波を乗り越える覚悟だ。2月11日の紅白戦で早速、真価を証明する。

 「(掛布さんと)ずっとやってきたので、それを出せればいいと思います。練習だけではなくて、試合でも自分の打撃ができるようにやっていきます」

 金本監督は「どれくらい良くなっているか僕の目で見てみたいので、連れて行きます」と抜てきの意図を明かした。これまでの2年間は2軍キャンプのみで、1軍戦出場経験もない。それでも指揮官は「糸井(オリックス)、柳田(ソフトバンク)のようになってほしいね」と大きな期待を寄せる。

 横田のそばには常に「師匠」がいた。鳴尾浜、高知・安芸の2軍キャンプ、みやざきフェニックス・リーグ…。「横田、焦らなくていいからな」-。失敗した時、いの一番に声をかけてくれたのは掛布2軍監督だった。「体をレベル(水平)に回せ」。教えを信じ2年間鍛錬を積んできた。沖縄でもやることは変わらない。背番号31からのエールが、横田をさらに熱くさせる。

 「そのまま1軍に定着するくらいの気持ちでやってもらいたい。もう俺の顔を見るなと。そういうことだよ」

 この日行われたスタッフ会議で1軍スタートが決まるとすぐ、自主トレ中の横田に声をかけた。「『初日からガンガンやりなさい』と。若い選手は最初に目立たないとね」。手塩にかけて育ててきたまな弟子が、また少し大きく見えた。実力を見せつけてこい-。熱烈なメッセージと共に、戦いの場へ送り出す。

 186センチ、97キロの体は無限大の可能性を秘める。ミスタータイガースの一番弟子が、沖縄で旋風を巻き起こす。

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