金本虎 2・11サバイバルW初戦 

 阪神が、2月1日から沖縄・宜野座村野球場でスタートする春季キャンプで、最初の紅白戦を同11日に開催することが21日、分かった。同日は2軍キャンプの高知・安芸でも初の対外試合(韓国・ハンファ戦)を開催。金本知憲監督(47)は既に1、2軍の頻繁な入れ替えを明言しており、2・11の「W選」が16年の新布陣へ向けた第一関門となる。

 沖縄-高知間、約990キロの往来をかけたガチンコバトルが20日後に幕を開ける。2月1日に沖縄・宜野座でキャンプインする阪神が、第3クール初日の11日に初の紅白戦を開催することが決まった。同日は高知・安芸の2軍キャンプでも掛布2軍監督初の対外試合(韓国・ハンファ戦)が予定されており、いわば1、2軍の「W選」デーとなる。

 同日は建国記念の日で祝日。スタンドを埋める熱心な虎党を前に16年の新布陣へ向けた第1ラウンドのゴングが鳴る。金本監督は球団開きの今月5日、「心痛いくらいの1、2軍入れ替えは絶対ある」と語り、合同スタッフ会議に出席した8日には「実戦は少なくなる。若手にとってはテストだから、その中で結果を出してもらわないと」と、紅白戦で当落のふるいにかけると宣言した。

 1軍キャンプでは腰を据えて土台作りに専念させるため、移動に時間を要するビジターでの練習試合を行わない方針を固めた。本拠を離れるのはヤクルトとのオープン戦(21日・浦添)のみとなり、実戦は対外試合よりも紅白戦が多くなる。

 真弓、和田政権での7年間、春季キャンプ中の入れ替えは主に1軍に故障者が出た場合で、安芸で結果を出した選手が力量を認められ沖縄に合流するというガチンコのサバイバルはほぼなかった。

 スローガンは「超変革」。昨年納会の席で金本監督は「鳥谷、福留、ゴメス以外のポジションは空いている」と競争意識をあおった。結論ありきの選別はしないだろう。安芸で結果を出せば沖縄へ来い。沖縄で力を出せなければ安芸で磨いてこい。「厳しく、明るく」をモットーに掲げる指揮官は、第1、2クールで快活にキャンプを盛り上げ、第3クールからシビアに優劣を宣告することになりそうだ。

 2日の合同スタッフ会議でひとまず1、2軍の振り分けが決まる。現時点で支配下選手登録されていないドリスを除く支配下66選手が目の色を変える、情け容赦のない戦いが間もなくやってくる。

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