能見 金本監督と“対戦”で内角エグる

 阪神・能見篤史投手(36)が17日、沖縄・宜野座村野球場で合同自主トレを公開した。ベテラン左腕は春季キャンプで金本知憲監督(47)にブルペンの打席に立つことを熱望しつつ、厳しい内角攻めを宣言。指揮官から「まだまだ速球派を目指してほしい」とゲキを飛ばされており、“直接勝負”で直球の仕上がりを披露するつもりだ。

 能見は堂々と内角攻めを予告した。春季キャンプで、金本監督がブルペンの打席に立てば-。その胸元へ「死球覚悟」で直球を投じると宣言した。

 「(監督が打席に立つことが)あるのであれば、ありがたいですね。打者の意見というのは必要。自分がいくらいいボールがいっていると思っても、バッターがどう感じているか分からないので。こちらとしても“当ててもいい”というつもりで投げないといけない」

 決して、ジョークではない。打者にしか分からない感覚があるという。マウンドから本塁までの18・44メートルの距離で、指揮官と真剣勝負を繰り広げることを熱望した。

 鉄人の威圧感は今も忘れていない。監督の現役時代、シート打撃で対戦し、甲子園右翼ポール際へ放り込まれた。「こっちが振ってくれるというボールも振らなかったですし、ちょっと違う感じはありました」。開幕へ向け徐々に状態を上げていく中で、指揮官の言葉から、仕上がり具合をはかるつもりだ。

 金本監督の熱いメッセージは左腕の胸に強く刻まれている。監督就任後の面談で「まだまだ速球派を目指してほしい」とゲキを飛ばされた。昨季は2年連続2桁敗戦の11勝13敗。苦々しいシーズンを振り返ると、左腕にも思い当たるフシがある。自身も感じていた直球の物足りなさは、捕手のサインにはっきりと表れていたという。

 「どうしても変化球の方が年々多くなっているというのもありますし、その意味を自分で理解しないと。勝負のところでなかなか真っすぐのサインが出ないところが、そういうことかなと感じます。キャッチャーが真っすぐでも勝負できるなという質を求めていかないといけない」

 全盛期の直球を取り戻すため、自主トレ、キャンプでは「質」を追い求めていく。例年通り、自主トレ中の打撃投手を経て、1月下旬にブルペン入りする予定だ。沖縄は大雨に見舞われたが、左腕の表情は晴れやか。勢いを取り戻した直球で、指揮官をうならせる。

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