ドラ2坂本、金本監督見習い鉄人捕手へ

 阪神からドラフト2位指名された坂本誠志郎捕手(22)=明大=が11日、神戸市内で行われた兵庫県スポーツ賞の贈呈式に出席した。将来の正捕手候補は、1492試合連続フル出場という世界記録を保持する金本知憲監督(47)を見習って、自身もフル出場を続けられるような“鉄人捕手”になることを誓った。

 他のポジションよりも負担のかかる捕手が、年間143試合休むことなく投手の球を受け続け、本塁を守り続ける。それがどれほどの難行であるかは、もちろん承知している。だが、坂本はあえてその道を理想とする。

 「ずっと試合に出続けるほど難しいことはないと思う。キャッチャーは体力的にもきつい。(金本監督は)どの分野においても強さを感じる方なので、自分もそういう強さを求めていきたい」

 2リーグ分立後、シーズンフルイニング出場を果たした捕手は、1963年の南海・野村克也と、2003年のダイエー・城島健司だけ。66年間で達成者はわずか2人しかいない偉業だ。

 試合に出るためには、まずは1軍レベルの技術を身につけなければならない。金本監督は「(キャッチャーは打率)・250から260打たないと残れない」と話している。坂本は大学でも8番を打つなど、打撃がセールスポイントというわけではない。「どんな時でも強く振ろうと。そこは意識してやっています」と、秋季リーグ戦後も打力向上に向けてトレーニングを継続していることを明かした。

 出身は兵庫県養父市。今夏のユニバーシアード光州大会の野球で、正捕手として金メダル獲得に貢献したことで、兵庫県スポーツ賞を授与された。現在、野球界では国際大会「プレミア12」が開催されている。

 「侍ジャパンは、大学とトップレベルの違いを考えながら見ている。どうすれば(その舞台に)立てるかを考えながら見ている」

 ゆくゆくは侍ジャパンの一員として再び世界の頂点へ-。そんな夢も抱いている。

 中学時代に“金本応援ツアー”で広島市民球場を訪れ、阪神時代の金本監督からサインをもらった。鉄人との不思議な縁を持つ虎の正捕手候補。常に扇の要にい続けられるような選手になる。

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