今成まるで正捕手!盗塁阻止率・800

 「阪神秋季キャンプ」(10日、安芸)

 阪神・今成亮太内野手(28)が、秋季キャンプの盗塁練習で初めて捕手を務め、10人中8人の走者を刺すなど強肩を見せつけた。10月の秋季練習中に、金本知憲監督(47)から直々に伝えられた捕手でのスタンバイプラン。猛虎のユーティリティープレーヤーへ、道のりは順調だ。

 難しい体勢からでも、今成の送球はしっかりと二塁ベース上に届けられた。野手全員が参加した盗塁練習。高代ヘッドコーチ、平田チーフ兼守備走塁コーチらが見守る中、防具を身にまとった背番号49が輝きを放った。

 「思ったよりかはストライク送球ができましたね」。今季チームトップの19盗塁を記録した上本のスチールも、素早いクイックモーションから矢のような送球でアウト。これを含め、この日は10人の走者に対し8人の二盗を阻止した。スローイングの安定感は、梅野ら他の捕手と比べても見劣りしなかった。

 二塁到達タイムは平均して2・05秒。球界でトップクラスとなると1・80秒をたたき出す選手もいるが、この日に計測したタイムでも十分通用する。「練習では走ってくるのがわかっているので、準備はできます。実際の試合ではどうなるかわからないですよ」。13年のシーズン以来、実戦でマスクをかぶっていない。もちろん不安もあるだろうが、山田2軍バッテリーコーチはその高いポテンシャルに太鼓判を押した。

 「スローイングに関しては十分試合でもいけるんじゃないかと思いますね。3年前に初めて見たときよりも良くなっている。左打ちの捕手というのは、チームにとってもプラスじゃないですか?他の捕手の目の色も変わってきますしね」

 今季は主に三塁手として93試合に出場。安定したフィールディングで何度もチームを救い、失策もわずか5個に抑えた。その高い守備力は扇の要としても発揮される。

 秋季キャンプでは三塁、外野の練習もこなしている。ユーティリティープレーヤーを目指す今成の存在感は日ごとに増している。

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