西岡残留決定…新監督のもと完全復活へ

 阪神・西岡剛内野手(31)が16日に球団と交渉を行い、今季年俸1億8000万円から大幅ダウン提示を受け入れ、残留が決まったことが18日、分かった。今季は故障もあり2年連続で不本意な成績に終わった西岡が、金本新監督のもと来季の完全復活を目指す。

 早々と決着がついた。今年5月に海外移籍も可能なフリーエージェント(FA)権の取得条件を満たしていた西岡の去就。球団と16日に残留交渉を行っていたことが分かった。

 球団の提示は、今季年俸1億8000万円からの大幅ダウンだった。これを西岡が受け入れ、来季も縦じまのユニホームでプレーすることが決まった。

 昨オフの右肘手術から復活を目指した西岡にとって今季は苦しいシーズンとなってしまった。春季キャンプ最終日に和田監督から再三要請されていた三塁コンバートを受け入れ、不慣れな守備位置で開幕を迎えた。だが5月末に、再び右肘を痛めて離脱した。

 やっと9月末に1軍に復帰したものの今季は50試合に出場し、打率・262、2本塁打、14打点と不本意な成績に終わった。敗退したCSファーストSも代打の切り札として出場したが、思う存分に力を発揮できなかった。

 球団としては体調が万全ならば来季も十分に戦力になると判断。西岡は球団とシーズン中も来季の残留に向けた交渉を行い、大幅減俸の提示を受けた。全日程終了後に本格的な交渉に入り、早々と残留が決まった。

 西岡は昨季も開幕直後に福留と激突して大けがを負い、2年連続でシーズンをフルで戦えなかった。特に来シーズンはOBの金本知憲氏が監督に就任し、新体制で迎える。新監督にあらためて存在をアピールするためにもまずは体を万全にしなければならない。

 虎に移籍して4年目となる来季。完全復活した姿を甲子園の虎党に披露する。そして金本新監督とともに勝利を目指し、まい進する。阪神のムードメーカーが決意も新たに再スタートを切る。

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