藤浪、平常心で日本一&世界一目指す

 10日のCSファーストS・巨人戦(東京ドーム)に先発する阪神・藤浪晋太郎投手(21)が9日、東京ドームで行われた全体練習に参加し、キャッチボールなどで最終調整。大事な初戦に平常心で臨む考えを明かした。また、11月に日本と台湾で初開催される国際大会「プレミア12」の侍ジャパン最終28人のメンバーにも選出。日本一を勝ち取り、その先の国際大会へつなげる。

 大事な初戦を前にしても、藤浪はいつも通り落ち着いていた。「3位ですし、失うものは何もない。いつも通り自分の投球ができればいいと思います」。2年連続の日本シリーズ進出へ向けて、負けられない戦いが幕を開ける。今季14勝を挙げたエースが、平常心でG打線に挑む。

 野手陣がフリー打撃を行う中、藤浪は中堅後方で何度もダッシュを繰り返した。今季2勝4敗と負け越している巨人に対し、「勝負どころでしっかり集中してくる。短期決戦では1点が命取りになる」と強い警戒心を抱く。だが、無駄な四球など防げるミスをなくせば勝機は必ずある。「負けない投球ができればいいと思います」と力強い。

 この日、11月に開催される「プレミア12」の侍ジャパン最終28人のメンバーに、阪神で唯一選出された。CS登板前日ということもあり「素直にうれしいですけど、あまり考えないようにしたい」と控えめだったが、偽りのない本音ものぞかせた。

 「外国人選手はパワーとスピードが違う。でも、日本の技術を見せていきたいですね。自国開催なのでなんとしても勝ちたいですし、しっかり成績を残せるようにしたい。優勝を目指したいです」

 今季は28試合に登板して14勝7敗、防御率2・40。221奪三振で自身初のタイトルを手にするなど、飛躍の1年となった。「せっかく投げさせてもらうので、頑張りたいです」。虎のエースから日本のエースへ-。17年の第4回WBC、20年東京五輪と右腕の夢は今後も続いていく。

 しかし、今大事なのは10日・巨人戦だ。下克上を目指す初陣は、藤浪に託された。「先制されない、リードを許さないことが大事だと思います」。CSを勝ち抜き、日本一の称号を手に入れ、国際大会へ挑む。最高のシナリオを頭に描きながら、「いつも通り」マウンドに向かう。

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