藤浪 任せた!巨人3連倒Vローテ

 阪神は8日・巨人戦(甲子園)が雨天中止となった。代替日は28日となり、18日・DeNA戦(横浜)から29日・DeNA戦(甲子園)まで12連戦が決定した。厳しい日程だが、リーグトップタイの12勝を挙げている藤浪晋太郎投手(21)は、9日を含めて巨人戦に3度先発できることになった。恵みの雨と捉え、10年ぶりリーグ優勝へ突き進む。

 甲子園上空に、晴れ間はのぞかなかった。午前中から断続的に雨が降り続き、8日の伝統の一戦は、16時15分に試合中止が決定した。猛虎は前日7日、この時期では異例の全体練習を敢行。チームの士気を高めていたが、水を差された形だ。

 代替日は28日に組み込まれ、18日・DeNA戦(横浜)から29日・DeNA戦(甲子園)まで、怒濤(どとう)の12連戦が決まった。ペナントレース最終盤に訪れる正念場。先発ローテのやりくりは難しくなるが、マイナス面ばかりではない。チームにとって恵みの雨と捉えられる、好材料がある。

 12連戦の命運を握るのは若きエースだ。9日・巨人戦(甲子園)に先発する藤浪は、15日・中日戦(甲子園)を挟んで、22日・巨人戦(東京ドーム)に向かう。ここまでは、当初の予定通りだが、代替日が28日となり、中5日で先発することが可能となった。12連戦中、巨人戦に2度、起用できる見込みだ。

 今季巨人戦は6試合に先発し、1勝4敗。黒星が先行するものの防御率2・96と安定。甲子園に限定すると、2試合の登板で1勝0敗。苦手意識はなく、5月20日の対戦ではプロ初完封を飾っている。

 この日は甲子園室内練習場で、キャッチボールなどで最終調整。練習後、今季巨人戦に重点的に登板していることを聞かれると、平然とこう言い放った。

 「こっちも向こうのことを知っていますし、向こうもこっちのことを知っているので。どっちもどっちだと思います。シーズンではよく当たるチームもありますし、去年は広島と7回ぐらいやっているので、特別なことではないと思います」

 首脳陣も右腕に期待を込める。今季12勝目を挙げた前回登板の3日・広島戦(甲子園)の球数は147球。それでも今回の中5日を決断した背景を、山口投手コーチは「こういう時期やから。本当はもうちょっと空けてやりたいけどな」と明かした。

 成長著しい21歳に、相手は関係ない。マウンドに上がり、自分の投球さえ展開できれば、抑え込む自信がある。空前の大混戦となったセ・リーグペナントレース。藤浪が巨人戦に3連勝し、劇的フィナーレを飾る。

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