福留弾も…すまん晋太郎、次は白星を

 「巨人2-1阪神」(20日、東京ド)

 悔しい気持ちを整理するように、ゆっくりとバスへ向かった。阪神・福留は同点弾を含む猛打賞の活躍よりも、藤浪を援護できなかったことを悔いた。

 「晋太郎も頑張っていたし、何とか勝ちをつけてあげたかった。次回は野手としても何とかやっていかないといけないと思う」

 自身は後輩を後押しする働きを見せた。先頭の四回。初球のカーブを捉えて、右翼席最前列へ3試合ぶりの同点18号ソロを放った。

 「(変化球は)タイミングが合えば、いこうと思っていた。(菅野は)いい投手だし、積極的にいこうという気持ちだった」。2打席連続安打となる一発で勢いに乗ると、六回2死も右翼線へ二塁打。今季8度目の猛打賞となった。

 これで菅野と今季の対戦成績は13打数8安打で打率・615。シーズンの残り試合と、CSに向けて頼もしさが増す活躍だった。

 チームは巨人に痛恨の3連敗。それでもベテランは最後までうつむかなかった。「気を抜ける試合は1試合もないし、それは全員が分かっている。もう一度、ホームに帰ってね。これで終わりじゃない。あしたも試合は続くわけだから」。21日のDeNA戦(京セラドーム)は8日ぶりのホームゲーム。地元で仕切り直す。

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