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狩野が執念のV撃!G倒再び1・5差

 「巨人2-4阪神」(12日、東京ド)

 執念の一打で3タテを阻止した。1-1の八回1死満塁のチャンスで、阪神の狩野恵輔外野手(32)が代打で登場。マシソンに追い込まれながらも、最後はバットを折りながら中前へはじき返し、勝ち越し点をもたらした。これで東京ドームの連敗を6でストップ。首位巨人とのゲーム差を1・5に縮めた。

 狩野は両眼をマシソンと正対させていた。同点の八回1死。マートンの二塁打を起点に膨らんだ満塁機で、切り札が輝いた。地面すれすれのスライダーをバットの端っこに乗せ、最後は左腕一本で決勝打。バットを折りながら打球を二塁後方へ落とした。32歳は「よっしゃ!」と叫びながら一塁へ駆ける。もう、負けられない。そんなド執念が巨人の連勝街道を食い止めた。

 「満塁でボール、ボールと振ってしまったんですけど、最後は執念で打てて良かったです。大歓声がボールを落としてくれました」

 初球から2球続いた低いスライダーを空振り。「本当はあれじゃダメ。ボール、ボールで押し出しもあるわけだし…」。追い込まれたが、心は冷静だった。カウント0-2になると、「どんな球でも対応できるように構えを低くした」。3球続いた誘い球の軌道に泥くさく反応し、東京ドームの連敗を6で阻止。三塁ベンチの溜飲(りゅういん)を下げた。

 4カ月前のアドバイスが打撃の根幹を支えている。3月10、11日のオープン戦、広島との2連戦で計3打数無安打に倒れた。キャンプを2軍スタートした崖っぷちの15年目。開幕まで1打席も無駄にできなかった。是が非でも結果が欲しい。練習で打開の道を探っていたとき、「狩野!」と声が掛かった。

 「首の位置がおかしいんじゃないか?左目でボールを見ようとしすぎているから、肩が入り過ぎてバットが出てこないんだよ。まっすぐ前を向いて首の位置だけ決めたら、どれだけ後ろに手を持っていこうとしても、いき過ぎないだろ?首の位置を決めてみろよ」

 声の主は鳥谷だった。助言の要旨はボールの見方。顔の位置を一定に保ち、投手と対面するよう意識すると景色が一変。主将の助言をヒントに、和田監督、打撃コーチ陣の指導に習うと結果がついてきた。「今はだいぶ、首の位置が決まるようになってきた」

 代打で31打数9安打6打点、打率・290。関川打撃コーチは「1打席の勝負で、この数字はすごいよ」と称賛。今カードは関本が戦列復帰したが、もはや代役が効かないほどの存在感だ。首位巨人とは再び1・5差に肉薄。球宴まで残り2戦。狩野が真夏の追撃ロードをパッと照らし出した。

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