上本痛恨バント失敗…代役・武藤崩せず
「中日6-1阪神」(17日、ナゴド)
抑えられたのは予想していた相手ではない。予告先発の吉見が体調不良で登板回避。中日の緊急事態は虎への「追い風」と言える状況だったが…。阪神・和田監督は、武藤を崩せなかったことを悔やんだ。
「(先発変更は)そのことに関してうんぬんは関係ない。それはまったく関係ない」
予想外の事態を敗因としない。練習中から武藤の登板を把握して準備していた。実際に三回まですべて得点圏に走者を進め、攻略のチャンスがあっての無得点。「そこで主導権を握れなかった」。痛かったのは初回だ。
無死一塁から、上本が初球で試みた送りバントは投飛となり、飛び出した西岡もアウト。「しっかりやれて点が入らないのとは違う。流れを逃がしてしまってるというか持って来られない要因」。続く鳥谷は四球、ゴメスが中前打を放ったが無得点。逆に、犠打を成功させた三回は1死一、三塁でゴメスが併殺打に倒れる悪循環だ。
上本は、武藤の対策を立てにくかったかと問われて「そんなことありません」ときっぱり。19日から巨人、DeNAとの6連戦。「状態のいいチームは1つのミスにつけ込んでくる。相手にスキを与えすぎだよな」。中日3連戦で計3得点。同じミスを繰り返しては上位に迫れない。