隼太が同点二塁打「イメージ通り」

 「阪神5-1ヤクルト」(30日、甲子園)

 沈滞ムードを変え、甲子園の大歓声をよみがえらせた。阪神・伊藤隼が同点適時二塁打。攻略に苦しんだ新垣から唯一の得点をたたき出し、4連勝への流れを生み出した。

 五回1死一塁。四回まで1安打に抑えられていた右腕に対して、気持ちを整理して打席に立った。

 「(新垣は)ミーティングで変化球にあまいボールが多いという話が出ていた。浮いてきた変化球は逃さずに打ちにいこうと考えていた」

 カウント1ストライク。外角高めに浮いたフォークを逆らわずに中堅左へ打ち返した。「イメージした通りの打撃ができた。風もいい感じで吹いていたのでね」。右翼から左翼へ吹く浜風に乗った飛球は、左中間を深々と破り、一走・マートンが一気に生還する同点打となった。

 レギュラー獲りへ、また一歩前進した。中堅が日替わりスタメンとなっている中、11年のドラフト1位は猛烈なアピールを続けている。

 25日の広島戦では黒田から一発を含む3安打。29日のヤクルト戦でもマルチ安打を記録した。スタメンは相手投手が右腕の時だけだが、先発した6試合は打率・389だ。

 内容もいい。早いカウントで、打てる球を確実に仕留める打撃を続けており、「それが自分のスタイルなのでいいことだと思う」と手応えを口にする。

 28日のヤクルト戦では後輩の江越が決勝3ランを放ってアピールしたが、気にする様子もない。「先発でも先発じゃなくても、自分の役割ができるようにしっかり準備したいと思っているので」

 周囲よりもまず自分。29日から2日連続で早出特守を行い、課題克服にも取り組んでいる。地道なレベルアップを、定位置奪取へとつなげていく。

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