ドラ1横山 新人王獲得へ「3カ条」

 阪神のドラフト1位・横山雄哉投手(20)=新日鉄住金鹿島=が3日、山形市内の母校・山形中央で自主トレを公開した。新年の誓いとしてあらためて新人王奪取を宣言。目標達成に向けて「対応力」「メンタル強化」「落ちる球の習得」の3つをテーマに掲げ、1年目からセ・リーグ全球団勝利を目指す意気込みも示した。

 雪が一面に積もったグラウンド。歩を進めるだけでも難しい。雪深い故郷の風景は、厳しいプロの世界と重ね合わさった。だが、その険しい道を乗り越えた先に新人王は待っている。横山が目標達成に向けて、3つのテーマを明かした。

 1つ目は「対応力」。プロの球場ではこれまで甲子園と東京ドームでしか投げたことがない。傾斜や硬さが異なる各球場のマウンドで結果を出すために「その日のマウンドに合ったリリースポイントは感覚としてある」と、アマでの経験を投球へ生かしていく。

 また、プロでは相手に徹底的に研究される。2度目以降の対戦は対応される可能性が高く、何度も攻略されれば苦手意識も生まれてしまう。「相手の研究を上回れるようにやりたい」。横山自身が変化、修正することで“天敵”をつくらないようにするつもりだ。

 2つ目は「メンタル強化」。昨年11月の21Uワールドカップ優勝決定戦・台湾戦では、球場が台湾ファンで埋め尽くされた中、投ゴロを本塁へ悪送球した。「雰囲気にのまれた」と猛省したように、精神面は課題の1つ。「動揺したり、舞い上がったりすると投球に影響する」と、今後はメンタルトレーニングにも取り組んでいく。

 3つ目は「落ちる球の習得」。中西投手コーチから指摘されており、「技術面で一番の課題」と自覚もある。「絶対にフォークかチェンジアップを投げられるようにしたい」と春季キャンプ中の習得へ意欲を見せた。

 即戦力のドラフト1位として、今年にかける思いは強い。「1年間ローテを守ることができれば、新人王に近づくと思う。(セ・リーグ全球団に)1年目から勝ちたい」。横山は足元の雪を踏み固め、力強く1年目の第一歩を踏み出した。

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