能見 ドラ1横山に宝刀フォーク指南

 阪神の能見篤史投手(35)が、ドラフト1位・横山雄哉投手(20)=新日鉄住金鹿島=の指南役となることが10日までにわかった。かねて能見への憧れを口にしているドラ1左腕だが、能見も教えを請われた場合は「教えるよ」と話した。伝家の宝刀、フォークの伝授にも期待がかかる。

 目を輝かせてタテジマに袖を通す若虎に、出し惜しみすることはない。能見がルーキー左腕に、自らがエースとして培った技術を伝授する。

 「自分で感じてやるのが一番いいけど」と前置きしながらも、「(横山から)聞かれたら答えます」と明言。数々の強打者を三振に斬ってきた伝家の宝刀、フォークについても「全然教えるよ」と、その握りやコツも指南する。

 以前から「左(投手)はチェックしている。こういうタイプはこういう球を覚えたらおもしろいとか、(自分にはない)カットボールが投げられたらいいなとか」と研究には余念がなかった。フォークについては「投げる投手は多いけど、どういう意識で投げているかはバラバラ。(状況に)合うものを見つけていけばいい」と考える。その手助けに、力は惜しまない。

 一方、横山にとって能見は、背中を追うべき存在だ。8日の入団会見では「阪神のユニホームを着て、ねじ伏せることができればいい」と、Gキラー襲名を夢に描いた。能見については「自分の投球スタイルと似ている」と目標に掲げていた。

 能見は今春キャンプでも、自身のメニューをこなした後に秋山ら若手投手陣に精力的に声をかけ、フォームのアドバイスなどを行った。すっかり板についた“能見先生”は来季も健在。左腕はエースの禅譲を公言している。自らの財産を若虎が受け継ぐことが、投手王国への道だと信じている。

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