藤浪、マエケンから守備の極意授かる!
阪神・藤浪晋太郎投手(20)が6日、甲子園で行われた、中学生の野球大会「タイガースカップ」の表彰式に出席した。年明けからは広島・前田健太投手(26)の合同自主トレに参加予定。3年連続ゴールデングラブ賞を獲得した守備の名手から、その極意を学ぶつもりだ。
来季こそ、マイナスイメージを払しょくする。年明けから参加予定のマエケン道場は、守備力向上を目指す藤浪にとって絶好の機会だ。ゴールデングラブ賞常連の広島前田から、「守備の極意」を学ぶ考えを明かした。
「ピッチャーのフィールディングはセンスが問われる。自分はセンスがないタイプなので。技術は盗めないと思うので、考え方とか気持ちの持ち方の部分を参考にさせてもらえればと思います」
マエケンは3年連続、計4度のゴールデングラブ賞に輝く守備の名手。華麗なフィールディング、けん制球で、幾度もピンチの芽を摘んできた。一方の藤浪は今季、投手では両リーグワースト6失策。弱点が浮き彫りになった。
「微妙な打球を焦って投げたことがミスにつながってしまった」
自身もそう分析するように失策からピンチを招き失点を重ねた。前半戦、白星を取りこぼした一つの要因だ。それは藤浪自身が最も理解している。「くだらないミスが多かったことは反省点。そのせいで勝ちゲームを落としたこともあったのでしっかり取り組んでいければと思います」
失策を犯した翌日練習では1人、特守を受けたこともあった。最多勝、最優秀防御率、最高勝率の「3冠」を目標に掲げる来季。オフの課題は明らかだ。防げるミスを減らして、勝ちにつなげたい。
守備力向上はエース襲名にも欠かせない。ダルビッシュ、田中、黒田、上原、松坂…。過去のゴールデングラブ受賞者にはエースの名がズラリと並ぶ。藤浪が獲得すれば、投手では球団史上初の快挙となる。
前田と顔を合わせた4日のイベントでは、「球団から許可をもらえたら一緒にやろう」と言葉をかけられた。熱望していたマエケンとの合同自主トレを、実り多きものにする。