ドラ4守屋 同郷“星野魂”でG倒や

 阪神は24日、ドラフト4位で指名した守屋功輝投手(21)=ホンダ鈴鹿=と鈴鹿市内のHONDA鈴鹿製作所で入団交渉し、契約金5000万円、年俸840万円で仮契約を結んだ。背番号は未定。攻める投球が持ち味の右腕は、同じ岡山県倉敷市出身の先輩、楽天・星野仙一SA(67)のように闘志を前面に押し出して、自身も巨人キラー襲名を目指す。

 どんな強打者にもひるまない。プロで生き残るために攻め続ける。守屋は約1時間の契約交渉を終えた後、同郷の先輩に自らの姿を重ね合わせた。

 「打者に向かっていけるような投手になりたい。そういう(星野氏のような)投球をしたい」

 直球が最速148キロを記録するまでに成長した右腕。野球を始めるきっかけの一つが阪神・星野監督だった。

 阪神は同監督が就任した02年から倉敷マスカットスタジアムで秋季キャンプをスタート。小2だった守屋は何度も球場に足を運んだ。フェンス越しの星野監督の姿に「オーラがあった」。自然と阪神ファンになった。

 03年のリーグ優勝は自分のことのように喜んだ。「ずっと見ていたので影響を受けた」。あの舞台に立ちたい-。小4となった04年から白球を握った。

 倉敷工に進んだ後も刺激を受けた。母校から星野仙一記念館までは約1キロ。入館したことはないが、たたえられるほどの功績を残した故郷の先輩のように、自らも記憶に残るような選手を目指すことを心に誓った。

 育ち盛りの21歳だが、投球スタイルはすでに星野氏と重なる部分がある。担当の熊野スカウトは「打者に向かっていく姿勢にほれ込んでいる。サイドスローに近い投げ方で、うちにはいないタイプ。恐れを知らないぐらいバンバン投げていってほしい」と先発としての成長に期待した。

 星野氏は中日での現役時代、打倒・巨人に闘志を燃やしたことでも知られる。守屋はその姿勢を知っている。

 阪神ファンということもあり、今季も煮え湯を飲まされた巨人への意識は強い。「投げたいですね」。ようやくプロまでたどり着いた右腕。次は偉大な先輩と同様に、魂を込めた投球で宿敵を抑え込む。

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