和田監督ズバリ 鶴を迷いなく交代
「DeNA6-12阪神」(6日、横浜)
迷いなく決断した。眼前に転がる勝利を必死で奪い取るため、阪神・和田監督が動いた。3回4安打、1失点の鶴。2点をリードしていたが、四回から2番手・金田を送り込む継投策を打ち、今季2度目の5連勝を呼び込んだ。
初回に1点を失った鶴。常に走者を背負いながら、3回を最少失点で踏みとどまっていた。三回は、1死一塁から、主軸の梶谷、グリエルを仕留め、無失点に切り抜けていた。だが、和田監督の勝負勘がささやいた。
「あのまま行っていたら、つかまっていたかもしれない。本当はもう少し投げてほしかったけど」。再度訪れそうな危機を未然に察知し、予定より早めの継投に切り替えたタクトが奏功した。
金田が2回を1安打、無失点に抑え、白星の礎を築いた。「流れを完全に止めてくれたね」と指揮官。終盤に渡辺が乱れ、福原が被弾する誤算はあったが、2勝目を挙げた2年目右腕の力投が勝因のひとつになった。
今季3度目の同一カード3連勝。首位・巨人とのゲーム差は6で変わりないが、7月は負けなしの5連勝と追撃態勢は整いつつある。「ここからは全員野球だね」。宿敵との対戦も控える球宴までの9連戦。連勝街道を突き進む。