「阪神５‐６ＤｅＮＡ」（８日、甲子園）

　大暗転。バックスクリーンに消えた打球が、タテジマを地獄の底に突き落とした。阪神・藤浪が浴びた逆転満塁弾。開幕戦に続いて、４点差をひっくり返された。聖地開幕戦で喫した黒星。和田監督は自らを責めた。

　「選手たちは必死になって食らいついていた。代え時を図れない部分はあった。七回やな。どこかで…。今日はベンチの責任です」。七回、２死無走者から奪われた５点。藤浪に今季初星をつけてやれなかった続投策を虎将は悔やんだ。

　開幕から４カード連続で初戦を落とした。乗り切れない原因のひとつだ。ただ、時計の針は巻き戻せない。戦いも待ってくれない。止まらない投壊現象。手を尽くし、浮上の時を待つほかない。