阪神の川藤幸三ＯＢ会長（６４）が２４日、都内で行われた「セ・リーグ　ファンミーティング２０１４」に出席し、和田豊監督（５１）に情け無用の“わがまま采配”を振るうよう猛ゲキを飛ばした。調子の上がらないベテランは容赦なく外し、若手を起用するよう助言。阪神の命運は、指揮官の選手起用が握っていると断言した。

　虎のご意見番がほえた。各球団のＯＢが出席して行われたトークショー。観覧していたファンから今季のキーマンを問われた川藤会長は、迷わず和田監督を指名した。

　「選手はやって当たり前。監督自身がどれだけわがままにやれるか。監督が好き勝手に、わがままにやれば道は開ける！」。指揮官の選手起用が、チームの成績を左右すると断言した。

　その熱気に、会場に詰めかけた虎党からは拍手が起こった。川藤会長は声のボリュームを上げ「ベテランの善しあしの見極め。どこで踏ん切りをつけられるか、どこで決断するのかがポイントや」と一気にまくし立てた。

　川藤会長は開幕戦の予想オーダーには福留や新井、藤井の名前を入れ「新井の兄貴、この男は今年は違う」など、ベテラン勢への期待も忘れなかった。一方で「これから（チームを）つくっていかなければいけないところもある」と、優勝には勢いのある若手の力が絶対不可欠であると訴えた。

　また、出遅れているゴメスについても言及した。「ご承知の通り、４番が昨日までの時点ではどうにもならん。だが、この男に期待するしかない。昨日まではどうでもええ。本当の４番になれば、ジャイアンツは目じゃない」と超強気。最後に「これは願望でしかない…」と付け加えて会場の笑いを誘ったが、助っ人に対する期待感も示した。

　今季の順位予想は阪神、広島、中日、ＤｅＮＡ、ヤクルト、最下位を巨人とした。川藤会長は「ジャイアンツを６位にするなんて、ワシしかおらん。毎年、一緒や。タイガース優勝。ジャイアンツ最下位。あとは西（のチーム）から。見事に一回も当たったことはない」とニヤリ。虎を思うからこその猛ゲキだった。