藤浪、新フォームで180回投げろ!

 阪神の藤浪晋太郎投手(19)が31日、伊丹空港発の航空機で秋季キャンプ地の高知県に入った。20日まで行われる安芸キャンプでは、インステップするフォームの修正が最大のテーマとなる。先発の柱として期待される2年目に向けて、さらに進化した「新生・藤浪」を作り上げる決意だ。

 いざ、安芸へ。藤浪が生まれ変わるために、第一歩を踏み出す。鍛錬の場となる高知へ出発前の伊丹空港。最大のテーマである、インステップするフォームの修正への意欲を見せた。

 「(技術面で取り組むことは)それ以外はないんじゃないですかね。やるべきメニューをこなすというより、積極的にやっていきたい」

 現在のフォームは、踏み出した左足が真っすぐ踏み出した場合に比べて、3足分ほど三塁側へインステップしている。そのためリリース時に上体が開き、右打者を攻める基本となる外角低めへ、正確で力強いボールを投げられていない。

 中西投手コーチは以前から「ダメだとはいえないけど、今は(三塁側へ)入り過ぎている。若さで持っているけど、膝と腰の負担にもなる」と話している。投球のレベルアップとともにケガを防止するため、インステップを2足分以内に修正する方針だ。

 今キャンプはブルペンでの投球練習はしないことが決まっている。ネットスロー、シャドーピッチングなどで来春以降の投球再開へ基礎を固めていく。

 新フォームの習得と並行し、体力づくりにも取り組む。同コーチは来季はローテの軸として「180イニングを投げさせる」と背番号19をフル回転させる方針を示している。

 藤浪の今季の投球回数は137回2/3。高卒1年目の新人としては十分な数字を残したが、1年間フルに働けるかどうか、となると未知数だ。「技術的なこともだけど、トレーニングしたい。体を鍛えていきたい」と体力の底上げも図る。

 注目を浴びた1年目のシーズンを終え、迎える初の秋季キャンプ。メリハリをつけ、ペースを乱さずに取り組むつもりだ。「投手なので夜に(練習)することはないので、しっかり日中の練習に取り組みたい」。進化を遂げ、2年目のジンクスを打破する。藤浪は強い決意を胸に秘め、南国へ乗り込んだ。

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