桧山、セ歴代2位の代打155安打

 「広島1‐7阪神」(7日、マツダ)

 神様がまた歴史をつくった。阪神・桧山が八回に試合を決める2点タイムリー。代打通算安打155本目となり、並んでいた浅井樹(広島)を抜いてセ・リーグ歴代2位に躍り出た。2打点を積み上げて代打通算104打点とし、同歴代2位の川又(中日)にあと1に迫った。

 八回2死満塁、1ストライク。小野が投じた内角高めのスライダーを捉えた。鋭い当たりとはいえなかったが、ゴロで一、二塁間を破った。右前への2点適時打。7点目をたたき出し、鯉の息の根を止めた。

 「自分としてもラッキーだった。抜けてくれ、と思っていたので抜けてくれてよかった」

 タイムリーは6月2日のソフトバンク戦以来18打席ぶり。桧山だけではなく、チームにとっても意義ある一打となった。

 五回終了時点で5‐1。その後も得点を奪える雰囲気はあった。しかし、六、七回はともに得点圏まで走者を進めながら、無得点に終わっていた。和田監督は今後に影響が出かねない展開でのダメ押し打に「桧山のヒットが非常に大きかった」。流れを読んだベテランの一打に最敬礼だった。

 広島は連日気温30度を超えている。グラウンドに出るだけで体力を奪われる酷暑だ。ただ、7月1日に44歳を迎えたベテランは柔軟な対応を見せる。6日には外野でのランニングに、プロ入り後初めてペットボトルに入った水を持って行った。一振りに懸ける背番号24。今後の正念場へ向けて、誰よりも体調管理に気を配っている。

 首位・巨人とは7・5ゲーム差のまま。「144試合を戦わないといけないから、1試合1試合ベストを尽くして試合を勝つことが大切。相手のことを気にしないと言ったらウソになるけど、それよりも自分たちの試合ができればね」。追いかける立場は、目の前の試合に全力を尽くすしかない。2度のリーグVを知る男は、8年ぶりのリーグ優勝しか見えていない。

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