福留、2軍戦で復帰初安打&二盗決めた

 「ウエスタン、阪神4‐2ソフトバンク」(7日、鳴尾浜)

 左膝内側半月板のクリーニング手術から復帰を目指す阪神・福留孝介外野手(36)が、ウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦に「1番・右翼」で出場した。実戦復帰後、初めて守備に就き4度の守備機会を無難にこなした。打撃でも復帰初安打をマークし、二盗も決める「福留劇場」で元気な姿をアピールした。

 いきなり打球が飛んできた。やはり役者が違うのか。初回だ。実戦復帰2試合目で、初めて右翼守備に就いた福留のもとに先頭・本多の飛球が上がった。ほぼ正面の打球を2、3歩移動して、無難にキャッチ。ここから“福留劇場”が始まった。

 直後の攻撃。先頭打者で打席に入る。先発・新垣の初球、外角高め直球を捉えると、鋭いゴロが二遊間を破った。前日の3打席で目慣らし終了とばかりの復帰初安打。試合後に感想を問われると「忘れた」とおどけたが「まあ、少しずつ少しずつ。(調子が)悪くなることはないだろうから、少しずつ良くなっていけばいい」と話した。

 守備でも軽快な動きを披露した。三回、本多が打ち上げた、二塁後方のフライに猛ダッシュ。打球を追いかけていた二塁・西田を大声で制し、ランニングキャッチした。四回、六回にもライナーとフライを、ほぼ定位置で処理。中堅への飛球には、しっかりカバーに入るなど感覚を取り戻す作業に努めた。

 仕上げは走塁だ。三回に四球で出塁すると、次打者・西田への2球目。新垣が投球する前に、完全にモーションを盗み、二盗を敢行。スライディングをすることなく、楽々と二塁を陥れた。初回にも相手捕手が球をこぼしたのを見ると、二塁を狙おうとする鋭い反応を見せていた。

 中村2軍外野守備走塁コーチは「走塁でも守備でも安心して見ていられる。さすがと思う選手は、さすがと思うようなことをやる」と絶賛。平田2軍監督も「張り切ってやっていたね」とハツラツとした動きに太鼓判を押した。

 六回は見逃し三振。審判にコースを確認し、納得の表情で予定の3打席を終え、この回で交代した。「守備は大きな不安を持っているわけではない」と話し、走塁面も「(左膝に)問題はない」と振り返った。

 8日の同戦も朝の状態に問題がなければ、「1番・右翼」で3打席立つ予定だ。課題を新たに1つクリアした福留。1軍復帰がまた一歩近づいた。

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