金本氏が電撃訪問!福留に復活術伝えた

 アニキ、鳴尾浜を電撃訪問!デイリースポーツ評論家の金本知憲氏(45)が21日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で約2時間、引退後初の打撃練習を行った。そして、左膝内側半月板のクリーニング手術からの実戦復帰を目指す福留孝介外野手(36)に自らの経験談を伝授。走攻守で期待を寄せる元メジャー戦士に対し、同じ境遇で苦しんだ経験を交え、親身になって助言を送った。

 炎天下の鳴尾浜球場。「運動不足解消よ!」。アニキがTシャツ、半パンツ姿で2軍施設に出現した。ざわつく練習中の若虎、観客…。周囲をアッと驚かせた金本氏のもとへ、フリー打撃を終えた福留が駆け寄った。

 金本「膝はどう?やるべきことをしっかりとやってな。きっちりと、やっておくに越したことはないよ。膝は、順調でも急にガクッとくることがあるから。完ぺきに治るまでは、油断しないようにしてな」

 福留は時折笑顔を見せながら、真剣な表情で耳を傾けた。

 金本氏は現役時代の07年と08年に、2年連続で左膝にメスを入れた。福留と同じ左膝。程度の違いはあれど、内側半月板損傷でクリーニング手術を受けた経緯も同じだ。金本氏の場合、手術は2度ともシーズンオフだった。時間的な猶予という意味で、福留には「焦る」要素が加わる。金本氏はそこを懸念する。

 7月に入り、福留の回復曲線は右肩上がりだ。屋外フリー打撃、外野ノック、ベースランニング、シートノック…。「状態は本人しか分からない。孝介は考えてやっているよ」。おせっかいを焼くつもりはない。自身の経験談が少しでも役に立てば…という思いがある。

 今春のキャンプ中、福留について、打撃はもとより、その走力に期待を寄せた。故障箇所は左打者にとっての軸足。そして、脚力も魅力の元メジャー戦士にとって、左膝は一流のパフォーマンスを支える命綱だ。

 金本「自分は経験者。孝介に自分の経験談を話したんよ。彼の状態もいろいろと聞いたよ順調そうだったけどね。経験者は語る、だよ」

 福留「金本さん?え?来てたの?しゃべってないよ。あ、室内で打ってるじゃん」

 福留は練習を終えると報道陣に煙幕を張り、ティー打撃に励む金本氏を見ながら口元を緩めた。アニキ流の暑中見舞いが、福留の心を癒やした。

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