榎田22日復帰へ…育成試合で無失点

 「育成試合、阪神3‐4大和高田クラブ」(18日、鳴尾浜)

 22日のDeNA戦(横浜)に先発予定の阪神・榎田大樹投手(25)が18日、鳴尾浜で行われた大和高田クラブとの育成試合に先発し、3回を1安打無失点に抑え、順調な調整ぶりをアピールした。

 ボールには本来の力強さが戻ってきた。右打者の内角をえぐり、左打者に対しても懐に寸分の狂いもなくストレートを投げ込んだ。立ち上がり、先頭に右前打を許し2死三塁のピンチを招いたが、4番・広井を直球主体で追い込み、最後は内角のスライダーで空振り三振に仕留めた。

 二、三回は相手を寄せ付けず、わずか35球で予定のイニングを投げ終えた左腕。視察した中西投手コーチは「右打者の懐にも入ってたし、球威は問題ない」と合格点。6日に抹消される前は左足に張りを覚え、それが球威、制球にも悪影響を及ぼしていたという。

 本人も「左足の張りがバランスを崩していた原因。下半身が使えないとタメができないので。きょうは張りがとれてきて、しっかり投げられていた」と明かした。5月に入って成績は下降線をたどっていただけに、良いリフレッシュ期間になった様子だ。

 「後半は直球が浮いてきたのでもう少し低めに。このまま調整してやっていきたい」と1軍復帰マウンドを見据えた。開幕直後の投球が戻れば、Gを追走するチームにとって非常に心強い。

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