マートン復活の好走塁!原監督も警戒

 「練習試合、巨人2-4阪神」(20日、沖縄セルラー)

 阪神に頼れるマートンが戻ってきた。コンパクトにはじき返すスイング、一瞬のスキを逃さない走塁‐。4イニング、2打席でベンチに退いたが、今季初となる伝統の一戦で確かに復活の兆しを示した。そんな助っ人の“変化”を試合前から感じ取っていたのは、敵将の巨人・原監督だった。

 阪神の試合前練習。一塁ベンチから虎戦士の動きを観察していた原監督の目に留まったのがマートンだった。機敏に走塁練習を繰り返す助っ人を見た敵将が「今年のマートンは絞れている。去年はちょっと体が重そうだったから」とつぶやいた。10年に214安打のプロ野球記録を樹立した助っ人に抱いた警戒感。それは実際のゲームで現実のものへと変わった。

 初回2死一、三塁で迎えた第1打席。惜しくも中直に倒れたが、123キロのチェンジアップをしっかり捉えた。三回の第2打席は、初球、内角135キロの直球をコンパクトなスイングで鮮やかに右前へ落としてみせた。

 極めつきはその直後だ。コンラッドの4球目に松本竜が暴投。捕手・河野が前へこぼすと、果敢にスタートを切って二進した。一瞬でも判断が遅れればアウトになるタイミングだったが「フィジカルは問題ないし、今年は色んなことにチャレンジしていきたいから」とマートンは不敵な笑みを浮かべながら振り返った。

 打撃に関しても「この時点での状態は悪くない。まだ開幕まで5週間、これからやることはたくさんある」と控えめながら手応えは感じ取っている様子。例年、開幕までに実戦形式で100打席前後を消化する調整法を取っており「基本的にはコーチと話をして。できる限りゲームに出て行きたい」と意欲的だ。

 昨年はオープン戦段階で故障に悩まされ、万全の状態で開幕を迎えられなかった。それがシーズンでの不振の要因となった。だが今年のマートンは違う。原監督の目に明らかな変化を印象づけるほど、動きはキレている。

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