藤浪、若虎斬る!19日にフリー初登板

 「阪神春季キャンプ」(18日、宜野座)

 藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=がキャンプ第4クール初日となる19日に初めてフリー打撃に登板することが18日、明らかになった。若手選手を相手に約7分間、投げる予定。中西投手コーチは「自分の感覚で放ってくれたらいい」と話し、球種なども藤浪に任せる考えを示した。

 ゴールデンルーキーがいよいよプロの打者と対峙(じ)する。誰しもが待ち望んだ藤浪のフリー打撃初登板。期待の197センチ右腕が、南国のマウンドで躍動するときが訪れた。

 久々となる打者相手への投球。この日は練習休日で、藤浪は広報を通してコメントを出した。そこからもマウンドに立てる喜びが伝わってきた。

 「より実戦に近いものになってくると思うので、1つ1つしっかり頑張っていきたい。楽しみです」

 中西投手コーチによると藤浪が打撃投手を務める時間は約7分間。球数にして40球前後とみられる。球種に関してはすべて本人に委ねる考えだ。

 「(球種は)自分の好きなように、自分の感覚で投げてくれればいい。バッターと対戦して投げる感覚だけ(つかんでもらえればいい)」

 藤浪が対戦する打者は、1軍生き残りをかける若手野手たち。打者へ投げる感覚を確かめるため、右打者と左打者、それぞれと対戦する。中西投手コーチは打撃コーチに「(打者は)左右にしてくれと言った」と要望を出したことを明かした。

 和田監督も「バッターを立たせてどういうピッチングができるか」とルーキーの投球に注目。続けて「(フリー打撃は)やりなれていないと言っていたので、そういうことも経験していくということ」と話した。

 満を持してのフリー打撃登板だ。キャンプ初日から数えて計11度、ブルペンに入った。ブルペンでは“連投”もこなし、6種類の変化球すべて解禁。打者を立たせる“本番”へ向けての準備も進めてきた。

 これまでにも「早くマウンドに立ちたい」と繰り返してきた藤浪。今後は実戦形式のシート打撃を経て、3月の実戦登板に備える。まずはフリー打撃で実力の片りんを見せる。

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