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藤浪まるで松坂!竜007早くも警戒

 タテジマのユニホームに身を包み、ブルペンで力強い投球を見せた藤浪(撮影・山口 登)
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 「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座)

 プロ野球は1日、沖縄県で8球団、宮崎県で4球団がキャンプインし、3・29開幕戦に向けてスタートを切った。阪神ドラフト1位の藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭高=は、沖縄・宜野座村野球場でブルペン入り。首脳陣が配慮し、周囲で先輩が投げない中、まさに“ワンマンショー”で剛腕の片りんを披露した。

 大トリでブルペンに足を踏み入れた。午後0時55分。藤浪がたった一人でブルペン入りだ。宜野座ドーム側から3つ目のプレートで、黒土をならした。背番号「19」にテレビカメラ14台、ファン、マスコミ約200人の視線が集中する。神聖なまでに張りつめた空気。静寂の中に、誰もが息をのむ気配が感じられた。

 藤浪を見たい。高校日本一の球を、久々の高卒即戦力右腕の剛球をついに生で見られる。熱気が充満した。ファンだけではない。期待に胸を躍らせるのは、首脳陣も同じだ。ネット越しに和田監督と黒田ヘッドコーチ。山口、中西の両投手コーチもまばたき一つせず、1球1球を見守った。

 カメラのシャッター音が響いても藤浪は表情一つ変えない。フォームを確認し、捕手を立たせて30球を投げた。「見られている意識はありましたけど、甲子園はもっと多いので気になったことは特になかったです」

 平然と言ってのけた強心臓ルーキーに、指揮官は舌を巻いた。「見られていることに慣れている。投げている姿はそのレベルにあるのかな」と称賛の言葉を並べた。

 視察に訪れた中日・佐藤スコアラーは初日にして警戒を強めた。うわさ通りの剛腕。西武時代に一緒にプレーした怪物・松坂の入団時と重ねた。

 「松坂の1年目も知っているけど、すごかった。藤浪君も堂々としていた。当然、これからも見ていかないといけない。あれだけの中で投げられるんだから。(甲子園で)春夏連覇しているだけあって気持ちが強いんでしょう」

 松坂と藤浪。2人の共通点は多い。高校時代に甲子園春夏連覇を成し遂げ、ドラフトでは複数球団が競合。高卒1年目から1軍キャンプに抜てきされたのも同じだ。

 松坂のように、このまま順調なら開幕ローテ入りの可能性が高い藤浪に次なるステージが用意された。中西投手コーチが「明日も投げさせる」とプロ初の“連投”を明言。捕手を座らせる本格投球に関しても「10日ぐらいになる」と言い切った。

 これを伝え聞いた本人は「(連投は)全然、大丈夫です。しっかり投げ込んで状態を上げていくことが大事だと思います。キャッチャーを座らせても投げられる状態なので、10日にしっかり投げられるようにしたいです」。望むところ、と言わんばかり。黄金ルーキーの輝きは日を追うごとに強くなる。

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