復帰の照ノ富士、強引な取り口は封印

 「大相撲・秋巡業」(19日、田辺スポーツパーク体育館)

 秋場所で右膝を痛め、秋巡業を休場していた大関照ノ富士(23)=伊勢ケ浜=が、和歌山県田辺市の田辺巡業で復帰した。九州場所出場には「気持ちはね(出たい)」と明言しなかったが、強引な取り口を“封印”して「新・照ノ富士」に進化を遂げる決意を示した。

 秋場所千秋楽以来、ファンの前に姿を見せるのは22日ぶり。朝稽古で土俵下に向かうと、関取衆と握手を交わして談笑。チューブや腕立て伏せなどで上半身を動かした。「みんなと一緒にいると楽しい。寂しかったんで」と、しみじみ語った。

 照ノ富士は秋場所13日目の稀勢の里戦で右膝前十字靱帯(じんたい)損傷などで全治1カ月のけがを負い、秋巡業を休場。針や電気治療、酸素カプセルなどでリハビリに励み、上半身のトレーニングを始められたことなどから復帰を決断した。「一日一日、良くなっている感じがする」。まだ四股は踏めないが、少しずつ患部の状態も良化している。

 休んで気づいたこともあった。右膝を負傷した取組に「二度とあんな相撲を取っちゃいけないな。下から攻める相撲を取れば余裕で勝てるのに」と悔やみつつも「1月場所につながればいいかな。今年はやりたいことやっちゃったし」。目標だった優勝、大関昇進を達成した照ノ富士。進化した姿を見せるべく、慌てず調整を続ける。

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