稀勢の里の“愛のムチ”に天風「感謝」

 二所ノ関一門の連合稽古が7日、東京都江東区の高田川部屋であり、大関稀勢の里(29)=田子ノ浦=が東十両10枚目の天風(24)=尾車=に“愛のムチ”を振るった。約40分間に渡って土俵を占拠し、稽古をつけた。

 腰痛で稽古に身の入らない天風に一門の親方衆から罵声が飛ぶ。見かねた稀勢の里は三番稽古の相手に指名した。

 12番取った後のぶつかり稽古で自らも泥だらけになるまで胸を出した。「鍛えようと思って気合が入っちゃった。いいものがあるのにもったいない。また目覚めてくれたら」と、秋場所で大きく負け越せば幕下転落もある若手に奮起を促した。

 全身泥と汗まみれの天風にも稀勢の里の思いが届いたようだ。「大関のおかげで気持ちが入りました。感謝感激雨あられです」とありがたみを感じていた。

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