栃煌山、4連勝!悔しさバネに快進撃

 「大相撲名古屋場所・4日目」(15日、愛知県体育館)

 関脇・栃煌山(28)=春日野=が琴奨菊(31)=佐渡ヶ嶽=をはたき込み、稀勢の里(29)=田子ノ浦=に続く大関撃破で、三役では自身初となる初日からの4連勝とした。大関とりの足がかりのためにも5日目は照ノ富士(23)=伊勢ヶ浜=を相手に“大関3連倒”を狙う。白鵬(30)=宮城野=と鶴竜(29)=井筒=の両横綱はともに完勝で4連勝。全勝はほかに大関・照ノ富士と平幕の豊響(30)=境川=、鏡桜(27)=鏡山=。

 昨年、屈辱にまみれた名古屋で栃煌山がリベンジの快進撃だ。立ち合いで低く当たると、体が自然に反応。琴奨菊の圧力を左にかわして、はたき込んだ。

 2日目の稀勢の里に続く大関撃破。初日から4連勝は12年の夏場所以来で、三役では初めて。「前半が弱くて、いつも切羽詰まってやってるのに…」と顔をほころばせた。

 「稽古がしっかりできて調子を上げて来た」と充実の稽古量に加え、体重が公表より6キロ近くも重い164・4キロまでアップ。毎年、食が細くなる暑い名古屋で「今年は何とか食べられている」と充実の表情で語った。

 05年デビューから順調に出世し07年に新入幕。12年5月場所では12勝3敗で並んだ旭天鵬(40)=友綱=と優勝決定戦も演じた。優勝は逃したが大関候補として、名の挙がる存在となった。

 だが昨年、名古屋で反復性左肩関節亜脱臼のため途中休場し、5場所続けた三役から陥落。しかも、小学生時代から常にライバルだった豪栄道(29)=境川=が場所後に大関に昇進した。

 「気持ちが腐ることはなかったけど、あの時は本当に悔しかった」。反骨心に火を付け、再び大関を狙える場所まで舞い戻った。

 16日の相手はやはり先を越された若き新大関・照ノ富士。「すごいなと思うし、悔しい気持ちはある。勝ちたい」と闘志をみなぎらせた。

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