白鵬、2度目の37連勝 歴代単独5位

 「大相撲名古屋場所7日目」(13日、愛知県体育館)

 横綱白鵬は鋭い立ち合いから千代大龍を上手出し投げで退け、無敗を守った。37連勝は歴代単独5位で、26度目の優勝へ弾みをつけた。大関稀勢の里は関脇豪栄道に寄り切られて3敗目。今場所後の横綱昇進はなくなり、自身初の綱とりは早くも失敗に終わった。全勝の白鵬を、1敗で横綱日馬富士、大関琴欧洲、平幕の魁聖が追う。

 白鵬が横綱のすごみを見せた。鋭い立ち合いで千代大龍を一蹴(いっしゅう)した。左足を大きく踏みだし、かち上げを右ではじき飛ばしながら差し、左上手を取った。その時点で体勢が崩れていた相手を、難なく上手出し投げで退けた。

 今年春場所の初顔合わせでは右に動いてすくい投げで退けた相手を、今回は正面から圧倒。取組前の支度部屋では普段以上に汗をかいて臨んだ一番。「備えが良かった。立ち合いと同時に右が入った。かち上げは、ずれたというか、すかした感じだね」とうなずいた。

 これで37連勝。双葉山の36連勝を抜き、歴代連勝記録の5傑に2つ目となる自身の名を刻んだ。「本当に大きな白星だと思います」と、静かな口調で喜びを表現した。

 前日は故郷モンゴル最大の祭典、国家ナーダムで行われるモンゴル相撲大会をネット中継で観戦。父ムンフバト氏は同大会で5年連続を含む6度の優勝を誇る大横綱で、今年の優勝者は父が指導者としてかかわった体育学校の出身者だった。「手に汗握って興奮したな」という刺激を、土俵で生かしてみせた。

 序盤は苦戦が目立った白鵬だが「だんだん良くなっている」と、手応えは上々。北の湖理事長(元横綱)からも「今場所一番の内容。(連勝は)止まらないですよ」と絶賛された。朝青龍を抜き外国出身者単独トップとなる26度目の賜杯へ、独走態勢に入った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(大相撲)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス